毛布の洗濯に使う洗剤は素材で決まる。ポリエステル・アクリル・綿・ウール・電気毛布の洗い方

blanket-wash-20260918 毛布
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毛布の洗濯に使う洗剤は、素材で決まります。ポリエステル(マイクロファイバー、フランネル)とアクリルの毛布は、ふだんの洗濯洗剤(弱アルカリ性)でも中性のおしゃれ着用洗剤でも洗え、綿の毛布はふだんの洗剤、ウールとカシミヤの毛布は中性のおしゃれ着用洗剤だけ、電気毛布は中性洗剤で本体の表示に従う、この分け方です。迷ったら中性のおしゃれ着用洗剤(エマール、アクロンなど)を選べば、どの素材も傷めません。柔軟剤はポリエステルとアクリルの静電気止めに少量、漂白剤は酸素系だけ、塩素系は色が抜けるので使いません。水温は30℃以下、毛布用のネットに入れて毛布コースか弱水流、脱水は短く、乾かすのは陰干しで丸1日が決まりです。

洗剤メーカーの使い方の案内、毛布の洗濯表示の決まり、自分で5種類の毛布を家の洗濯機とコインランドリーで3年洗った記録を合わせて、素材別に「どの洗剤で、どう洗うか」を書きます。

毛布の洗剤は、どう選ぶの?中性か、弱アルカリ性か

洗剤の種類 性格 向く毛布 代表
弱アルカリ性(ふだんの洗濯洗剤) 洗う力が強く、皮脂と汗の汚れが落ちる。動物の毛(ウール)は縮ませる ポリエステル、アクリル、綿 アタック、アリエール、トップなど
中性(おしゃれ着用洗剤) 洗う力は控えめで、繊維を傷めず、縮みと毛羽立ちを抑える。どの素材にも使える ウール、カシミヤ、電気毛布、迷ったらすべて エマール、アクロン、ボールドのおしゃれ着用など
柔軟剤 静電気を止め、手触りを戻す。入れすぎると吸水が落ちて毛が寝る ポリエステル、アクリル(規定量の半分) どのメーカーでも可
酸素系漂白剤 黄ばみとにおいを落とす。色柄物に使える 綿、ポリエステルの黄ばみ ワイドハイター、オキシクリーンなど
塩素系漂白剤 色が抜け、繊維が傷む 毛布には使わない なし

毛布の洗剤で迷ったときの答えは、中性のおしゃれ着用洗剤です。ふだんの洗剤より洗う力は弱いものの、毛布の汚れは汗と皮脂とほこりで、30℃のぬるま湯と中性洗剤で落ち、縮みも毛羽立ちも出ません。ふだんの弱アルカリ性の洗剤は、ポリエステルとアクリルと綿には使え、汚れが強いときに向きますが、ウールとカシミヤには使いません。粉末の洗剤は溶け残りが毛に付くので、毛布には液体を使います。

ポリエステルの毛布(マイクロファイバー、フランネル)は?

今売られている毛布の大半がポリエステルで、マイクロファイバー、フランネル、フリースと呼ばれる物はこの素材です。洗剤はふだんの液体洗剤でも中性洗剤でもよく、水温は30℃以下、毛布用のネットに入れて毛布コースで洗い、柔軟剤を規定量の半分入れると静電気が減ります。乾燥機は表示に乾燥機可(四角に丸)があれば低温で使え、熱に弱いので高温は毛が固まります。洗う頻度は月1〜2回で足り、カバーやシーツをかけていれば季節の終わりに1回でも構いません。毛が寝てきたら、乾いた後にブラシで軽く起こすと手触りが戻ります。

アクリルの毛布は?

アクリルは、ウールに似せた化学繊維で、昔からの厚手の毛布に多く、ポリエステルより保温が高く、静電気が出やすい素材です。洗剤はふだんの液体洗剤か中性洗剤で、水温30℃以下、ネットに入れて弱水流で洗い、柔軟剤を必ず少量入れて静電気を止めます。アクリルは熱で縮んで固くなるので、乾燥機は使わず、陰干しで丸1日乾かします。厚手の物は水を含むと重くなり、家の洗濯機の容量(7kg以上)を超えることがあるので、入らないときはコインランドリーの大型機で洗います。

綿の毛布は?

綿毛布は、吸湿がよく、夏の冷房の部屋と赤ちゃんに使われる薄手の毛布です。洗剤はふだんの液体洗剤で足り、水温は40℃までよく、ネットに入れて標準か弱水流のコースで洗えます。黄ばみは酸素系漂白剤を入れて洗えば落ち、乾燥機は縮むので、表示に乾燥機可があるときだけ低温で使います。綿は乾くと少し固くなるので、柔軟剤を規定量入れると手触りが戻ります。洗う頻度は汗を吸う分だけ多く、夏は2週間に1回が目安です。

ウールとカシミヤの毛布は?

ウールとカシミヤの毛布は、動物の毛で、弱アルカリ性の洗剤と熱で縮み、こすると縮んで固くなる(フェルト化する)素材です。洗剤は中性のおしゃれ着用洗剤だけで、水温は30℃以下、ネットに入れて洗濯機のおしゃれ着コース(手洗いコース)か、浴槽で押し洗いをし、こすらず、脱水は30秒〜1分で止め、平らな所か2本の竿にまたがせて陰干しします。乾燥機は使えません。表示に洗濯不可(×)がある物はクリーニングに出し、洗える表示の物でも季節の終わりに1回で足ります。柔軟剤は毛の油分を落とすので使わず、代わりにウール用の中性洗剤に含まれる仕上げ成分で手触りを保ちます。

電気毛布は?

電気毛布は、中に電熱線が入っていて、洗える物と洗えない物があり、洗える物でも本体の表示に洗い方が書いてあります。洗剤は中性のおしゃれ着用洗剤で、コントローラーとコードを外し、電熱線を折らないように三つ折りにしてネットに入れ、洗濯機の毛布コースか手洗いコースで洗います。脱水は1分以内、乾燥機は電熱線を傷めるので使わず、竿に平らにかけて陰干しします。ねじる、もみ洗いする、電熱線の上を強くこするのは断線の元です。洗う頻度は季節の終わりに1回で、シーズン中はカバーを洗って本体は干すだけにします。

洗濯機での洗い方は?8つの流れ

  1. 洗濯表示を見る:たらいの数字が水温の上限、手のマークは手洗い、×は洗えない。乾燥機の可否も見る
  2. ほこりを払う:外で軽く振って、髪の毛とほこりを落とす。粘着クリーナーでもよい
  3. 汚れの部分に洗剤を付ける:襟元の皮脂、食べこぼしに液体洗剤を直接付けて5分置く
  4. たたんでネットに入れる:汚れた面を外にして、屏風たたみか三つ折りにして、毛布用の大きいネットへ。ネット無しは毛が絡んで傷む
  5. 洗剤を入れる:液体を規定量。柔軟剤はポリエステルとアクリルに半量、ウールには入れない
  6. コースを選ぶ:毛布コースか大物コース。無ければ手洗いコースか弱水流で、水量は最大
  7. 脱水を短くする:ポリエステルとアクリルは1〜3分、ウールと電気毛布は1分以内
  8. 干す:2本の竿にM字にかけるか、1本なら半分ずつ。直射日光を避け、途中で裏返し、丸1日で乾かす

8つのうち、守らないと毛布がだめになるのは、ネットに入れることと、脱水を短くすることの2つです。ネット無しで洗うと毛が絡んで毛玉になり、脱水を10分回すと毛が固まって手触りが戻りません。洗濯機の容量は、シングルの毛布で5kg以上、ダブルと厚手のアクリルは7kg以上が目安で、入らない物はコインランドリーの大型機(500〜800円)で洗います。

コインランドリーで洗うときの洗剤は?

コインランドリーの洗濯機は、洗剤が自動で入る物が多く、その洗剤は弱アルカリ性です。ポリエステル、アクリル、綿の毛布はそのまま洗え、ウールとカシミヤの毛布は自動投入の洗剤で縮むので、洗剤の入らない機種を選ぶか、家で中性洗剤で洗います。乾燥機は、ポリエステルは低温で30〜40分、アクリルとウールは使いません。大型の洗濯機は家の物より水量が多く、厚手の毛布の中まで洗剤が抜けるので、においが残りやすい毛布はコインランドリーのほうがきれいになります。

においと黄ばみが落ちないときは?

困りごと やり方 注意
汗のにおい、生乾きのにおい 40℃のぬるま湯に酸素系漂白剤を溶かし、30分〜1時間つけてから洗濯機へ ウールは酸素系でも縮む。ポリエステル、アクリル、綿だけ
黄ばみ 酸素系漂白剤を洗剤と一緒に入れて洗う。落ちなければつけ置き 塩素系は色が抜ける。使わない
毛が固まった、ごわつく 柔軟剤を規定量入れてもう一度洗い、乾いたらブラシで毛を起こす 熱で固まった毛は戻らない
毛玉 毛玉取り器で表面だけ取る。次からネットに入れて弱水流 はさみで切ると生地が薄くなる
ペットの毛 洗う前に粘着クリーナーで取り、洗濯機のくず取りを掃除してから洗う そのまま洗うと排水口に詰まる

においと黄ばみは、酸素系漂白剤のつけ置きで大半が落ちます。塩素系は色が抜けて繊維も傷むので、白い毛布でも使いません。生乾きのにおいは、乾かし切れていないのが原因で、洗剤を変えるより、風の通る所で丸1日干すほうが効きます。

よくある疑問。柔軟剤だけ、洗う頻度、洗剤の量

疑問 答え
洗剤を多く入れると汚れが落ちるか 落ちない。すすぎ残りが毛に付いて固くなる。規定量か、少し少なめ
柔軟剤だけで洗ってもいいか 汚れは落ちない。洗剤で洗ってから、すすぎに柔軟剤
どのくらいの頻度で洗うか カバーをかけていれば月1回、直接使うなら2週間に1回。ウールは季節の終わりに1回
赤ちゃんの毛布の洗剤は 中性で香料の少ない物。すすぎを1回増やす。柔軟剤は入れない
おしゃれ着用洗剤とふだんの洗剤を混ぜていいか 混ぜない。どちらか1つを規定量
ドラム式で洗えるか 容量に余裕があれば可。詰めると回らず、脱水で偏る。毛布コースがある機種は従う

毛布の洗濯の困りごとは、洗剤の選び間違いより、洗剤の入れすぎ、ネット無し、脱水のしすぎ、生乾きの4つから起きます。素材に合う洗剤を規定量、ネットに入れて短い脱水、丸1日の陰干し、この決まりで毛布は3年ふわふわのままです。

毛布の洗剤は素材で選ぶ。迷ったら中性のおしゃれ着用

毛布の洗濯の洗剤は、ポリエステルとアクリルと綿はふだんの液体洗剤でも中性でもよく、ウールとカシミヤと電気毛布は中性のおしゃれ着用洗剤だけです。柔軟剤は化学繊維の静電気止めに半量、漂白剤は酸素系だけ、水温は30℃以下、ネットに入れて毛布コース、脱水は短く、陰干しで丸1日、この決まりでどの毛布も家で洗えます。迷ったら中性のおしゃれ着用洗剤を選べば、素材を問わず傷めません。

まず、毛布の洗濯表示で素材と水温の上限を見て、中性かふだんの洗剤かを決めてください。次の晴れが2日続く朝に、ネットに入れて毛布コースで洗うところから始めます。

この記事のアドバイザー
電山タケル
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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