洗濯物は干したのに、夕方になってもタオルの端だけが湿っている。物干しハンガーの使い方を少し変えるだけで、この乾き残りはかなり減らせます。
大事なのは、何をどこに吊るすかと、風の通り道を空けることです。ピンチハンガー、衣類ハンガー、竿の3つに分けて、次の洗濯からそのまま使える干し方を紹介します。
■ピンチハンガーの使い方は長い物を外側にするアーチ干し
ピンチハンガーは、外側にタオルなどの長い物、内側にハンカチや下着などの短い物を吊るすのが基本の使い方です。
横から見ると、洗濯物の裾が外側で低く、真ん中で高くなります。これがアーチ干しと呼ばれる干し方です。
外側の長い物は風が直接当たるので早く乾きます。内側を短くすると、真ん中の下に大きなすき間ができて、風がハンガーの中まで通ります。
物干しハンガーの外側の角にはタオルと厚手の物
干す順番は、次のようにすると迷いません。
- ハンガーの四隅と外側の列に、フェイスタオルや厚手の靴下を吊るす
- 外側から1列内側に、Tシャツの小さめの物や薄手のインナーを吊るす
- 真ん中の列に、ハンカチや下着などいちばん短い物を吊るす
ピンチは洗濯物の端を1か所だけ挟むのではなく、タオルなら2か所で挟んで広げておきましょう。たたんだまま吊るすと、重なった部分がいつまでも乾きません。
同じ長さばかりの日は厚手を外側に回す
靴下や下着ばかりで長さがそろってしまう日もありますよね。そのときは長さではなく、乾きにくさで並べます。
外側に厚手の乾きにくい物、内側にポリエステルなど薄くて乾きやすい物を吊るすと、全体が同じくらいの時間で乾きます。
■物干しハンガーのピンチの数は干す量で決める
1人暮らしの小物なら8個前後、家族の洗濯物をまとめて干すなら24個以上のピンチハンガーが使いやすいです。
ピンチの数が足りないと、1つのピンチに2枚まとめて挟むことになります。これが乾き残りの原因になりやすいので、量に合った物干しハンガーを使いましょう。
| ピンチの数 | 向いている使い方 | 気をつけたいこと |
|---|---|---|
| 4〜8個 | 靴下やハンカチ、旅行先での小物干し | タオルを干すと重さで傾きやすい |
| 16〜24個 | 2〜3人分の下着とフェイスタオル | 真ん中まで詰めると乾きにくい |
| 36〜50個 | 4人以上の家族の小物をまとめて干す | ハンガー自体が大きく置き場所を取る |
ピンチが横一列に並んだタイプは、両端を持って引くと一度に洗濯物を外せます。取り込みの時間を短くしたい人に向いています。
角形のハンガーは、ピンチが外側と内側に分かれているので、アーチ干しがしやすい形です。丸形は小さめで、ベランダの端や浴室でも使いやすいです。
■衣類ハンガーの使い方はシャツとパーカーで変える
シャツは肩幅に合ったハンガーで、パーカーはフードを広げて、それぞれ服の中に風が入るように干します。
シャツは干す前に縦と横に引っぱる
シャツは脱水が終わったらすぐに取り出し、肩と裾を持って縦と横に軽く引っぱります。シワを伸ばしてから物干しハンガーにかけると、アイロンをかける時間が短くなります。
ハンガーの幅が肩より狭いと、肩の先が下に垂れて乾くまで時間がかかります。逆に広すぎると、肩にハンガーの跡が残ります。服の肩幅に近いハンガーを選びましょう。
ボタンは上から1つか2つだけ留めておくと、風で落ちにくく、前の部分もきちんと開いたまま乾きます。
パーカーとトレーナーは厚い部分を広げる
パーカーはフードと脇の下が最後まで湿っています。フードを別のピンチで挟んで広げるか、ハンガーを2本使って胴と袖の間を空けると乾きが早くなります。
トレーナーのように厚い服は、裏返して干すと縫い目の厚い部分に風が当たります。色あせが気になる服も、裏返しておけば日光が直接当たりません。
■竿で干すシーツとバスタオルは裾をずらす
シーツやバスタオルを竿にかけるときは、裾をそろえずに前と後ろの長さをずらして干します。
裾をそろえると、湿った部分どうしが重なって乾くのが遅くなります。前を長く、後ろを短くするだけで、重なる部分が減ります。
竿が2本ある場合は、1枚のシーツを2本の竿にまたがるようにかけると、間に空間ができてさらに乾きやすくなります。
洗濯物どうしの間は、こぶし1つ分くらい空けておきましょう。物干しハンガーと竿の洗濯物がくっついていると、そこだけ乾き残ります。
■部屋干しの物干しハンガーは下から風を当てる
部屋干しでは、アーチ干しをした物干しハンガーの下から、扇風機やサーキュレーターの風を当てると早く乾きます。
アーチ干しをすると、ハンガーの真ん中の下に空間ができます。そこへ下から風を送ると、内側の短い洗濯物にも風が届きます。
除湿機がある場合は、洗濯物の真下に置くのがおすすめです。部屋のドアを閉めて使うと、湿った空気が家の中に広がりません。
カーテンレールに物干しハンガーをかけない
カーテンレールや鴨居に直接かけるのは、手軽ですが避けたほうがいいです。カーテンに湿気が移ってカビの原因になり、重さでレールが曲がることもあります。
部屋干しの場所が決まっていない家では、ドア枠や窓枠に挟んで取り付けるハンガーバーや、天井に付ける物干しを使う方法があります。取り付ける前に、挟む部分の幅と厚さを必ず測っておきましょう。
■外で使う物干しハンガーは風と日光に気をつける
ベランダで物干しハンガーを使うときは、竿にしっかり留めて左右の重さをそろえ、日光で傷んだら早めに替えます。
強い風の日は竿ストッパーと左右の重さを見る
フックの部分に竿ストッパーが付いた物干しハンガーなら、風で竿の上をすべって飛ばされにくくなります。付いていないハンガーは、洗濯ばさみでフックを竿に留めておきましょう。
片側だけに重い物を吊るすと、ハンガーが傾いて洗濯物どうしが重なります。靴やスリッパを干せるタイプも、左右に1つずつ掛けてバランスを取るのが安全です。
プラスチックの物干しハンガーはひびが入ったら替える
プラスチックの物干しハンガーは軽くて扱いやすい反面、雨と日光で少しずつもろくなります。ピンチが白っぽくなったり、挟む力が弱くなったりしたら替えどきです。
ステンレスは丈夫ですが重さがあり、アルミはその中間です。ベランダに出しっぱなしにするなら金属製、使うたびに取り込むならプラスチック製でも十分です。
■次の洗濯から変えたい物干しハンガーの使い方3つ
長い物を外側にする、裾をずらす、下から風を当てる、この3つだけで乾き残りは減らせます。
全部を一度に変えるのは大変ですよね。まずは次の洗濯で、ピンチハンガーの外側にタオルを集めるところから始めてみてください。
- ピンチハンガーは外側に長い物と厚手の物、内側に短い物と薄い物
- 竿にかけるシーツやバスタオルは前後の長さをずらす
- 部屋干しはハンガーの下から扇風機やサーキュレーターの風を当てる
物干しハンガーを新しく買わなくても、使い方を変えるだけで乾くまでの時間は短くなります。乾きにくい日が続くときほど、干す順番を見直してみてください。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
X(旧Twitter)




