スーツケースのタイヤ交換は自分でできる サイズの測り方と5ステップ

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スーツケースを引いたら、ガラガラと大きな音がしたり、1つだけタイヤが回らなかったり。ゴムがはがれたタイヤは、そのままだと床に傷が付き、引くのも重くなります。

実は、よくある1輪のキャスターなら、スーツケースのタイヤ交換は自分でできます。いちばん時間がかかるのは古い軸を切るところで、1か所10分前後です。

ここでは、自分で交換できるスーツケースの見分け方、交換用タイヤのサイズの測り方、交換の手順、うまく回らないときの直し方まで順番に紹介します。

自分でタイヤ交換できるのは1輪キャスターのスーツケース

先に答えを書くと、タイヤが1つずつ付いた1輪キャスターなら、タイヤだけを自分で交換できます。

スーツケースのキャスターには、大きく分けて次の3つの形があります。

キャスターの形 見分け方 自分でタイヤ交換
1輪キャスター 1か所にタイヤが1つ できる
ダブルキャスター 1か所にタイヤが2つ並んでいる 難しい
埋め込み型の2輪 本体の角にタイヤが埋まっていて回転しない 難しい

ダブルキャスターは2つのタイヤを1本の軸でつないでいるものが多く、軸を切ると左右の高さがずれやすいです。埋め込み型は本体の内側からネジを外す作りが多く、内張りをはがす作業が入ります。

この2つは、スーツケースの修理店に相談したほうが早くてきれいに直ります。

タイヤを横から見て、軸の両端がつぶれて丸く広がっていれば「カシメ」で留めてあります。この場合は軸を切って外します。軸の端に六角の穴やナットが見えるなら、レンチで外せるので作業はもっと簡単です。

自分で交換するタイヤは直径と幅と軸の太さを測って選ぶ

スーツケース 交換用タイヤ 50mm 4個セット

交換用タイヤを買う前に、今のタイヤの直径、タイヤの幅、軸の太さ、キャスターの内側の幅の4か所を測っておきましょう。

ここを測らずに買うと、タイヤが大きすぎて本体に当たったり、幅が足りずにガタついたりします。

タイヤの直径は40mmから60mmが多い

スーツケースのタイヤは、直径40mm、45mm、50mm、54mm、60mmあたりがよく売られています。定規を当てて、ゴムの外側から外側までを測ってください。

ゴムがすり減っていると、元の大きさより小さく測れてしまいます。すり減っていない別のタイヤを測るか、減っている分を足して考えると選びやすいです。

タイヤの幅とキャスターの内側の幅を両方測る

タイヤの幅は18mm前後のものが多いです。あわせて、タイヤをはさんでいる金具の内側の幅も測ってください。

交換した人の例では、内側の幅が20mmから21mmで、幅18mmのタイヤが入ったという声があります。すき間が2mm以上あく場合は、ワッシャーをはさんで埋めます。

軸の太さは交換用タイヤの穴に通るかで見る

交換用タイヤは、軸のボルトとナットがセットになっているものがほとんどです。キャスターの金具の穴に新しいボルトが通るかを確かめるため、今の軸の太さも測っておきましょう。

4つのうち1つだけが壊れていても、スーツケースのタイヤ交換は4つまとめてやるのがおすすめです。1つだけ新しいタイヤにすると、高さや転がり方がそろわず、まっすぐ引きにくくなります。

スーツケースのタイヤ交換を自分でやる5ステップ

スーツケース 交換用キャスター 直径50mm 幅18mm

作業は古い軸を切る、外す、新しいタイヤを通す、ナットで留める、回り方を確かめる、の5つです。4か所まとめてやる場合、慣れていなくても1時間ほどで終わります。

ステップ1 スーツケースを寝かせて本体を養生する

スーツケースは中身を出して、キャスターが上を向くように寝かせます。のこぎりの刃が当たりそうな本体の部分には、マスキングテープを貼っておくと傷が付きません。

ステップ2 古い軸を金切りのこぎりで切る

タイヤと金具のすき間に金切りのこぎりの刃を差し込み、軸を切ります。金属を切るので、1か所10分ほどかかります。

刃の持ち手側に布やテープを巻いておくと、手を切りにくくなります。力を入れて押すより、一定のリズムで前後に動かすほうが早く切れます。

ステップ3 古いタイヤと軸を外す

軸が切れたら、古いタイヤを抜き、金具の穴に残った軸をペンチで引き抜きます。抜けにくいときは、マイナスドライバーで反対側から押し出してください。

ステップ4 新しいタイヤをボルトとナットで留める

ボルト、ワッシャー、タイヤ、ワッシャー、ナットの順に通します。付属の六角レンチでボルトを押さえ、ナットを締めます。

交換用タイヤに付いてくるナットが1つだけなら、ナットを2つ重ねて締めると、使っているうちにゆるみにくくなります。

ステップ5 手で回して引き心地を確かめる

締め終わったら、指でタイヤを回して止まらずに回るかを見ます。最後にスーツケースを立てて、部屋の中で数メートル引いてみましょう。これでスーツケースのタイヤ交換は完了です。

自分で交換したタイヤが回らないときはナットの締めすぎ

自分で付けた新しいタイヤが重い、すぐ止まるというときは、ほとんどがナットの締めすぎで、ナットを少しゆるめれば直ります。

交換した人からは、落ちない程度にゆるめて、タイヤが左右にわずかに動くくらいのすき間を残すとスムーズに回る、という声が多いです。

ナットをゆるめても直らないときは、次の順に確かめてください。

  1. タイヤの横が金具に当たっていないか見る。当たっていたらワッシャーを1枚減らす
  2. タイヤの外側が本体に当たっていないか見る。当たっていたら直径の小さいタイヤに替える
  3. ボルトの先が長く出て、ほかのキャスターに当たっていないか見る
ゆるめすぎると、引いている途中でナットが外れてタイヤが落ちます。交換してから最初の旅行の前に、もう一度ナットのゆるみを確かめておくと安心です。

自分でタイヤ交換する前にスーツケースの保証を確かめる

買ってからまだ年数がたっていないスーツケースは、軸を切る前に、メーカーの保証で直せないかを確かめましょう。

自分で軸を切ったり部品を替えたりすると、そのあとはメーカーの保証や修理を受けられなくなることがあります。保証の期間や、キャスターが対象になるかはメーカーごとに違うので、保証書やメーカーの案内を見てください。

保証が切れている、またはメーカーがわからないスーツケースなら、自分でタイヤ交換してしまって問題ありません。

スーツケースのタイヤを長持ちさせる引き方

スーツケース 交換用キャスター 直径45mm 幅18mm

自分でタイヤ交換したあとは、段差では持ち上げる、傾けすぎない、重さを入れすぎないの3つを気をつけるだけで、タイヤは長く使えます。

  • 駅の段差や歩道のふちでは、引いたまま乗り越えずに取っ手を持って持ち上げる
  • 4輪のスーツケースを2輪だけで傾けて引くと、片側のタイヤだけがすり減る
  • 引き始める前に、4つのタイヤの向きをそろえてから動かす
  • メーカーが書いている重さの上限をこえて詰めない

もう1つ気をつけたいのが、使わない間のゴムの傷みです。タイヤのゴムは、長くしまったままでも時間がたつとひびが入ったり、はがれたりします。旅行の前には、一度部屋で引いてタイヤの状態を見ておきましょう。

自分でスーツケースのタイヤ交換をするなら測るところから

ここまでの内容を短くすると、1輪キャスターなら自分でタイヤ交換でき、最初にやるのはサイズを測ることです。

やることを順番に並べると、次のとおりです。

  1. キャスターが1輪か、ダブルか、埋め込み型かを見る
  2. 保証が残っていないかを確かめる
  3. 直径、幅、軸の太さ、内側の幅の4か所を測る
  4. 同じサイズの交換用タイヤを4つそろえる
  5. 軸を切って新しいタイヤを付け、締め具合を合わせる
スーツケースのタイヤ交換を自分でやるなら、いちばん大事なのはサイズを測ることです。測ってから交換用タイヤを選べば、作業で大変なのは軸を切る10分ほどだけです。まずは定規で4か所を測っておきましょう。
この記事のアドバイザー
電山タケル
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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