ETC車載器は本体が安くても、取り付けを頼むお店しだいで最後に払う金額が変わります。
ネットで安く買ったのに、持ち込みの工賃で結局高くついたという声も少なくありません。
ここでは、ETC車載器の取り付けを安くする頼み方を、お店の種類別・車載器のタイプ別・買い方別に分けて紹介します。
ETC車載器の取り付けを安くするなら本体と一緒に頼む
先に答えを書くと、ETC車載器は本体を買ったお店で取り付けとセットアップまで頼むのが、いちばん安く済みやすい方法です。
ETC車載器は、車に付けただけでは使えません。車のナンバーや車種の情報を書き込む「セットアップ」が必要です。
このセットアップは、登録を受けたお店でしかできません。自分で取り付けても、セットアップだけはお店に頼むことになります。
ETC車載器を使えるようにするまでの流れは、次の4つです。
- ETCカードを申し込む
- ETC車載器の本体を買う
- 登録店でセットアップしてもらう
- 車に取り付ける
本体・セットアップ・取り付けを1つのお店にまとめると、お店に行くのは1回で終わります。本体を買った人には工賃を下げているカー用品店も多いです。
【お店の種類別】ETC車載器の取り付けが安いところ
ETC車載器の取り付けを頼める先は、カー用品店・ディーラー・整備工場やガソリンスタンド・出張の取り付け業者の4つです。安さで選ぶなら、本体とセットで頼めるカー用品店か、取り付けだけを頼める出張業者が候補です。
| 頼む先 | 取り付けの安さ | セットアップ | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| カー用品店 | 本体と一緒なら安い | その場でできる | 1回で全部済ませたい人 |
| ディーラー | 高めになりやすい | その場でできる | 新車と一緒に付けたい人 |
| 整備工場やガソリンスタンド | お店でかなり違う | 登録店ならできる | 車検や点検のついでに付けたい人 |
| 出張の取り付け業者 | 取り付けだけなら安め | できないことが多い | セットアップ済みの本体がある人 |
カー用品店はETC車載器とのセット料金が安い
大きなカー用品店は、ETC車載器の売り場と作業場が同じ建物にあります。本体を選んで、そのまま取り付けとセットアップを頼めます。
本体・取り付け・セットアップをまとめた料金を出しているお店もあります。別々に頼むより安くなることが多いです。
土日は作業が混んで、何時間も待つことがあります。平日に予約を入れておくと待ち時間が短くなります。
ディーラーでのETC車載器の取り付けは高めでも手間が少ない
ディーラーの工賃は、カー用品店より高めになることが多いです。
そのかわり、その車種をよく知っている整備士が付けてくれます。新車を買うときに一緒に頼めば、納車の日からETCが使えます。
ナビと連動するETC車載器や、純正のビルトインタイプを付けたい人はディーラーが向いています。
整備工場やガソリンスタンドは車検のついでに頼める
整備工場やガソリンスタンドでも、ETC車載器の取り付けを受けているところがあります。工賃はお店ごとにかなり違います。
セットアップは、そのお店が登録店のときだけできます。電話で「取り付けとセットアップの両方を頼めるか」を先に聞いておきましょう。
付き合いのある整備工場なら、ほかの整備と一緒に安く付けてくれることもあります。
出張の取り付け業者は取り付けだけを安く頼みたい人向け
自宅や駐車場まで来て、ETC車載器を取り付けてくれる業者もいます。お店まで車を持って行かずに済みます。
ただし、出張の業者はセットアップの登録店ではないことがほとんどです。本体はセットアップ済みのものを先に用意しておく必要があります。
作業にはドアを全開にできる広さの駐車スペースが必要です。予約のときに車種・年式・車載器の型番を伝えておくと、当日の追加料金を防げます。
【車載器のタイプ別】取り付けが安く済むETC車載器
ETC車載器には、アンテナ一体型・アンテナ分離型・ビルトイン型の3つのタイプがあります。取り付けの作業が少なく、工賃が安くなりやすいのはアンテナ一体型です。
アンテナ一体型のETC車載器は配線が少なく安い
アンテナ一体型は、本体とアンテナが1つになったタイプです。「2ピースタイプ」とも呼ばれます。
ダッシュボードの上など、電波を受けやすい場所に置いて使います。配線は電源だけなので、作業の時間が短く済みます。
本体が外から見えやすいのが気にならない人なら、いちばん安く付けやすいETC車載器です。
アンテナ分離型は本体を隠せるぶん少し時間がかかる
アンテナ分離型は、アンテナと本体が分かれたタイプです。「3ピースタイプ」とも呼ばれ、いま売られているETC車載器の多くがこの形です。
アンテナをフロントガラスの近くに貼り、本体はハンドルの下などに隠せます。アンテナのコードを内装の中に通すので、一体型より作業が増えます。
そのぶん工賃が少し上がるお店もあります。車内をすっきりさせたい人や、車上荒らしが気になる人には分離型がおすすめです。
ビルトイン型やナビ連動型はナビと同時に付けると安い
ビルトイン型は、車の内装に埋め込む純正タイプです。ナビ連動型は、カーナビとつないで料金や案内を画面に出します。
どちらもナビや内装との配線が必要で、作業はいちばん多くなります。コネクタの形が合わず、部品を追加することもあります。
ナビを付け替える予定があるなら、ナビと同じタイミングでETC車載器も付けましょう。工賃を2回払わずに済みます。
【買い方別】ネットで買ったETC車載器の取り付けを安くする方法
ネット通販のほうが、ETC車載器の本体は安く買えることが多いです。ネットで買うなら「セットアップ込み」の車載器を選ぶと、取り付けを安く頼みやすくなります。
セットアップ込みのETC車載器を選ぶ
通販のお店の中には、車検証の情報を送るとセットアップした状態で届けてくれるところがあります。
セットアップ済みなら、あとは取り付けるだけです。出張の業者にも頼みやすくなり、自分で付ける場合もお店に行かずに済みます。
申し込みには、車検証の情報と運転免許証が必要になることが多いです。車検証の持ち主以外が申し込むときは、委任状を求められることもあります。
持ち込みの取り付けは料金を先に電話で聞く
カー用品店の多くは、持ち込みのETC車載器に別の工賃を決めています。お店で買った人より高くなるのがふつうです。
持ち込みを受けていないお店や、機種によって断られるお店もあります。
本体を買ったお店にセットアップだけ頼む
ネットで買ったETC車載器のセットアップを、近くの登録店に頼む方法もあります。
セットアップだけなら、作業は短い時間で終わることが多いです。取り付けを自分でする人は、この形がいちばん安く済みます。
ETC車載器を自分で取り付けて安くするときに守ること
ETC車載器の取り付けは、自分でやることもできます。ただし、自分で付けるなら、メーカーの取扱説明書どおりの方法で付けることが条件です。
シガーソケットにつなぐだけの付け方は使えない
NEXCO西日本の案内では、ETC車載器は車載器メーカーが決めた方法で取り付けるように書かれています。
シガーソケットから電源をとる簡単な付け方や、分解・改造をすると、ETCシステム利用規程の違反になります。その場合は再セットアップもしてもらえません。
ETC車載器のアンテナは決められた範囲に貼る
アンテナの位置や向きがずれていると、料金所でETCが反応せず、開閉バーが開かないことがあります。
エアバッグが開く場所や、車検ステッカー・フィルムアンテナと重なる場所には貼れません。運転の視界をさえぎらない位置かどうかも確かめましょう。
貼る範囲は車載器の取扱説明書に書かれています。少しでも不安があるなら、取り付けまでお店に頼むほうが安心です。
電源の取り違えに気をつける
アンテナ分離型は、ヒューズボックスから電源をとるのが一般的です。ACC電源と常時電源を取り違えると、ETCが動かなかったり、バッテリーが上がったりします。
車の配線をさわったことがない人は、無理せずお店に頼みましょう。やり直しの工賃がかからないぶん、結果的に安く済みます。
安く付けたETC車載器であとから出費が増えるケース
取り付けのときに安く済んでも、あとで別の出費がかかることがあります。取り付けの前に、古い規格の車載器でないかと、再セットアップが必要になる予定がないかを確かめておきましょう。
新セキュリティに対応していないETC車載器は避ける
ETCは、セキュリティの規格が新しいものに切り替わる予定です。古い規格の車載器は、切り替えのあとで使えなくなると案内されています。
中古品や家族からもらったETC車載器は、本体代がかからないぶん安く見えます。ですが、古い規格なら買い直しと2回目の取り付けが必要です。
見分けるときは、車載器管理番号を見ます。19桁の番号の左端が「1」なら新セキュリティ対応、「0」なら古い規格です。
ナンバーが変わるとETC車載器の再セットアップが必要
ETC車載器には、ナンバープレートの情報も書き込まれています。引っ越しなどでナンバーが変わったら、再セットアップが必要です。
引っ越しの予定が近い人は、ナンバーが変わったあとに取り付けとセットアップを頼むと、セットアップ代を2回払わずに済みます。
ETC車載器付きの中古車や付け替えでも再セットアップ
ETC車載器付きの中古車を買ったときも、多くの場合で再セットアップが必要です。車検証の所有者や使用者の情報だけが変わった場合は、いりません。
古い車から外して新しい車に付け替えるときも、再セットアップが必要です。取り外しと取り付けの工賃もかかるので、古い車載器なら新しく買ってまとめて頼むほうが手間が少ないこともあります。
ETC車載器の取り付けを安く済ませる順番
ここまでの話を、ETC車載器の取り付けを安く済ませる順番に並べるとこうなります。迷ったら、カー用品店でアンテナ一体型か分離型を買い、その場で取り付けとセットアップまで頼むのが安くて確実です。
- ETCカードを申し込む
- アンテナ一体型か分離型かを決める
- 新セキュリティ対応の車載器を選ぶ
- 買うお店で、取り付けとセットアップを一緒に頼めるか聞く
- 車検証を持って、予約した日にお店へ行く
- 取り付けが終わったら、ETCカードを差して動くか確かめる
ネットで本体を買う人は、セットアップ込みの車載器を選んで、取り付けだけを頼むのがおすすめです。
家族の車に付けるときは、委任状が必要になることがあります。お店に行く前に確かめておくと、もう一度出直さずに済みます。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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