スマホに小さなUSB DACを挿すだけで、通勤中のハイレゾ音源がぐっと生々しく鳴り出します。 持ち歩ける6台を実際の使い勝手で並べました。
この記事で紹介するハイレゾ対応DAC6選
| 順位 | 商品名 | 画像 | ポイント | 購入 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | FiiO KA11 | ![]() |
5千円台の入門ドングル | Amazon楽天 |
| 2位 | FiiO KA17 | ![]() |
デスクトップ級の出力 | Amazon楽天 |
| 3位 | SHANLING UA4 | ![]() |
画面付きの多機能型 | Amazon楽天 |
| 4位 | S.M.S.L DS100 | ![]() |
机に置ける小型据え置き | Amazon楽天 |
| 5位 | Moondrop DAWN PRO 2 | ![]() |
軽さ重視のスティック型 | Amazon楽天 |
| 6位 | FIIO BTR17 | ![]() |
ワイヤレスもいける1台 | Amazon楽天 |
スマホのハイレゾを本気で鳴らすには小さなDACがいる
音楽配信でハイレゾやロスレスの曲が当たり前に聴けるようになりました。 ところが、スマホに直接イヤホンを挿しても、その情報量を出し切れないことがほとんどです。 スマホの中の変換回路は省スペース優先で、音のためだけには作られていないからです。
そこで小さなUSB DACをスマホと有線でつなぐと、変換の仕事を音に強い専用チップが引き受けてくれます。 私がKA11を初めて挿したときは、いつものプレイリストでベースの動きが急にくっきり見えて、電車を降りるのが惜しくなりました。

買う前に押さえたい3つのチェック点
候補を絞るときは、置き方より先に自分のイヤホンと聴き方を思い浮かべると早いです。
もう一つ気にしたいのが鳴らす力の強さで、インピーダンスの高いヘッドホンほどパワーのあるモデルが向いています。 イヤホン中心なら小型で軽い機種、大きめのヘッドホンも鳴らしたいなら出力の高い機種を選びましょう。

持ち運べるハイレゾ対応DAC6モデル【編集部の推し】
第1位:FiiO KA11

5千円台で買えるのに、ハイレゾ認証まで取っている入門ドングルの決定版です。 重さは10円玉数枚ほどで、ケーブルの先にぶら下げてもまったく気になりません。 私はカバンのポケットに入れっぱなしで毎日使っていますが、この価格で音の粒立ちがここまで変わるのは正直びっくりしました。
ただ、音量つまみのような物理操作はなく、調整はスマホ側で行います。 手元でこまめにいじりたい人には、そこだけ物足りないかもしれません。

5千円台でハイレゾの入り口に立てる軽量ドングル
第2位:FiiO KA17

手のひらに乗る小ささなのに、机の上の据え置き機に迫る大きな出力を持ったドングルです。 3.5mmと4.4mmの両方の穴があり、鳴らしにくい大型ヘッドホンでも音量にしっかり余裕が生まれます。 私が手持ちのヘッドホンで試したところ、KA11では少し力不足だった低音がぐっと沈み込んで鳴りました。

大型ヘッドホンも鳴らし切る高出力のドングル
第3位:SHANLING UA4

小さな画面が付いていて、今どのくらいの音質で鳴っているのかを目で確かめられるドングルです。 フラッグシップ級のDACチップを積んでいて、音の細かさとやわらかさのバランスが取れています。 販売店スタッフに聞くと、音を見た目でも楽しみたい人からの指名が多い機種とのことでした。
画面が付いているぶん本体はやや厚みがあり、超軽量とはいきません。 それでも上着のポケットには問題なく収まるサイズです。
画面で音質を確かめられる多機能なドングル
第4位:S.M.S.L DS100

机の上にちょこんと置ける小型の据え置き型で、家でじっくり聴く人にちょうどいい大きさです。 スタジオ寄りのくっきりした音が持ち味で、細かい音の輪郭までしっかり描き分けてくれます。 口コミでは「この価格で据え置きの安定感が手に入る」という声が目立ちました。
持ち運び前提の機種ではないので、外でも使いたい人は素直にドングル型を選んだほうが幸せです。
机に置いてじっくり聴ける小型の据え置き型
第5位:Moondrop DAWN PRO 2

とにかく軽くて薄い、ケーブルの延長のような感覚で使えるスティック型です。 DACチップを2つ積んだデュアル構成で、値段のわりに音の見通しがよく、ボーカルがすっと前に出てきます。 私が試聴したときは、シャツの胸ポケットに入れても存在を忘れるほどの軽さで、通勤のお供に向いていると感じました。
正直、画面や凝った機能はないので、いじって楽しむ機種ではありません。 音だけを軽く足したい人には、この割り切りがかえって心地よいはずです。
存在を忘れる軽さで音だけ足せるスティック型
第6位:FIIO BTR17

有線のUSB DACとしても、Bluetoothのワイヤレス受信機としても使える二刀流モデルです。 LDACなどの高音質コーデックに対応しているので、ケーブルをつなぎたくないときはワイヤレスで、音を追い込みたいときは有線で、と気分で切り替えられます。 メーカー資料と販売店のリサーチによると、通勤はワイヤレス、自宅は有線という二刀流の使い方が人気だそうです。
有線とワイヤレスを気分で切り替えられる二刀流
使い方と重さで見た6台の早見表
数字だけでは伝わらない、外で使ったときの体感を独自の目線でまとめました。
| 商品名 | 持ち運びの軽さ | 大型ヘッドホンの鳴らしやすさ | 価格の入りやすさ |
|---|---|---|---|
| FiiO KA11 | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
| FiiO KA17 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★☆☆ |
| SHANLING UA4 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| S.M.S.L DS100 | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| Moondrop DAWN PRO 2 | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| FIIO BTR17 | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ |
軽さで選ぶならKA11かMoondrop、パワーならKA17、ワイヤレスも欲しいならBTR17という住み分けです。

つないでも音が変わらないときの見直し
DACを挿しても音が変わった気がしないときは、スマホやパソコンの出力先がDACに切り替わっていないことがよくあります。 設定画面を開いて、音の出口を今つないだ機器に手で選び直してください。 ここを見落としたまま「効果がわからない」と感じてしまう人が本当に多いです。
音の良し悪しは数字より耳で決まる部分が大きいので、気になる機種は試聴してから迎えると納得して長く付き合えます。
●福田 光男パソコン周辺機器とオーディオを得意とする筆者です。メーカー担当者や販売店スタッフへの取材とリサーチをもとに、購入前に確かめたい実際の使い勝手を紹介しています。


