高速に乗るたびに現金で払っていて、そろそろETCを付けたい。でも本体のほかに何がいくらかかるのか、店の見積もりが高いのか安いのかが分からない。ETC車載器の取り付け費用は、本体、取り付け工賃、セットアップ料の3つの合計で、ETC1.0を店で付けると15,000〜20,000円が目安です。2026年10月30日までは高速道路会社の助成で最大10,000円引きになるので、付けるならその前がいいです。カー用品店や整備会社のコラムとETC総合情報ポータルサイトをもとに、内訳の相場、店ごとの差、助成の使い方、自分で付けたときの損得を書きました。
費用は本体・工賃・セットアップ料の3つで1万5千円前後
先に内訳を知っておくと、店の見積もりを見たときに高いか安いかが分かります。ETC1.0なら本体6,000〜10,000円、工賃5,500〜8,800円、セットアップ料2,750〜3,300円で、合計15,000〜20,000円が、カー用品店で本体を買ってそのまま付けてもらう場合の目安です。ETC2.0は本体が15,000〜30,000円なので、合計は25,000〜40,000円に上がります。
| 項目 | ETC1.0 | ETC2.0 | 何で変わるか |
|---|---|---|---|
| 本体 | 6,000〜10,000円 | 15,000〜30,000円 | アンテナ分離型か一体型か、音声案内の有無 |
| 取り付け工賃 | 5,500〜15,000円 | 5,500〜15,000円 | カー用品店が安く、ディーラーが高い |
| セットアップ料 | 2,750〜3,300円 | 2,750〜3,300円 | 登録店でしかできない。自分で付けてもかかる |
| 合計 | 15,000〜28,000円 | 25,000〜48,000円 | 助成が使えれば最大10,000円引き |
本体の値段は、アンテナが本体と分かれている分離型か一体型か、音声案内があるかで変わります。今の主流はアンテナ分離型の音声案内付きで、6,000〜8,000円の機種が店でよく売られています。ETC2.0は渋滞の情報が受け取れて圏央道などで割引がありますが、月に何度も高速に乗る人でなければ1.0で困りません。
どちらを選ぶときも、「新セキュリティ対応」と書かれた本体を選んでください。ETC総合情報ポータルサイトでは、最長で2030年ごろに旧規格の車載器が使えなくなる予定と案内されています。旧規格の本体は安く売られていることがありますが、数年で付け替えになるので結局高くつきます。
工賃はカー用品店で5,500円から、ディーラーは1万円超
同じ本体でも、どこで付けるかで工賃が1万円近く変わります。一番安いのはカー用品店で本体を買ってその場で付けてもらう方法で5,500円前後から、ディーラーは10,000〜15,000円がコラムに載っている相場です。整備工場やガソリンスタンドは店ごとの差が大きく、セットアップができない店もあります。
| 付ける場所 | 工賃の目安 | 時間 | 向く人 |
|---|---|---|---|
| カー用品店(本体もそこで買う) | 5,500〜8,800円 | 30分〜1時間 | 今の車に後から付ける。助成を使いたい |
| カー用品店(本体を持ち込む) | 店で買うときの倍近く | 30分〜1時間 | 本体をすでに持っている。断る店もある |
| ディーラー | 10,000〜15,000円 | 1時間前後 | 車を買うときに一緒に頼む。純正の位置に隠したい |
| 出張の取り付け業者 | 5,000円前後 | 1時間前後 | 通販で買った本体を付けたい。店に行く時間がない |
ネットで安く買った本体を店に持ち込むと、持ち込み料が上乗せされます。グーネットマガジンでは、持ち込みの工賃は店で買ったときの倍近くになりがちで、持ち込み自体を断る店もあると書かれています。本体の差額が3,000円以内なら、店で買ったほうが安く済むことが多いです。
ディーラーは高いぶん、純正の位置に隠して付き、配線も車の保証に影響しない形で処理してくれます。新車や中古車を買うときに一緒に頼めば、値引きの中に入れてもらえることもあります。すでに乗っている車に後から付けるなら、費用も手間も少ないカー用品店が現実的です。
輸入車は工賃が別料金になる店が多いです。カーコンビニ倶楽部のコラムでは、国産車5,500円からに対して、輸入車は8,800円からと案内されています。軽自動車と普通車では、工賃もセットアップ料もほぼ同じです。
セットアップ料3,300円前後は自分で付けても要る
セットアップは、車のナンバーや車種の情報を車載器に書き込む作業です。セットアップができるのは登録を受けたセットアップ店だけで、料金は2,750〜3,300円が相場、自分で本体を付けた場合もこの作業だけは店に頼むことになります。これをしないと料金所のバーが開きません。
ETC総合情報ポータルサイトでは、車検証を持って、車載器を付ける車で店に行くよう案内されています。車検証の使用者と違う人が頼むときは、使用者の委任状が要ります。店によっては運転免許証などの本人確認の書類も求められるので、車検証と免許証の2つを持って行けば足ります。
ネットで本体を買うときは、「セットアップ込み」と書かれた店を選ぶと、車検証の写しを送るだけで登録された本体が届きます。店に持ち込む手間と、持ち込みを断られる心配がなくなります。ただし、届いた本体を付けるのは自分か、別に工賃を払って頼む業者になります。
再セットアップが要るのは、車を替えたとき、ナンバーが変わったとき、人から譲り受けた車載器を使うときです。中古車に前の持ち主の車載器が付いたままなら、そのままでは使えません。料金は新規と同じで、3,000〜4,000円がコラムの相場です。
助成キャンペーンで最大1万円引き、通販は対象外
2026年は、費用を大きく下げる方法があります。NEXCO東日本・中日本・西日本などの「ETC車載器購入助成キャンペーン2026」で、本体・セットアップ・取り付けの合計から最大10,000円が引かれます。期間は2026年7月8日から10月30日までで、予定の台数に達した時点で終わります。
条件は、キャンペーンの取扱店で申し込んでから、その店で本体を買ってセットアップと取り付けまでしてもらうこと、これだけです。通販で買った本体は対象になりません。買い替えも対象外で、NEXCO東日本のページでは、四輪車は初度登録から4か月以上たった車だけ、本体は新セキュリティ対応の物だけが対象と案内されています。住んでいる場所の条件はなく、取扱店はNEXCOのサイトの地図と都道府県別の一覧で探せます。
2. 車検証とスマホを持って店に行く。事前の予約はできない
3. 店の申込フォームで申し込む。買ったあとの申し込みは対象外
4. その店で本体を買い、セットアップと取り付けをしてもらう
5. 会計で、合計から助成額が引かれる
金額で比べると差がはっきりします。くらしのマーケットマガジンに載っていた例では、パナソニックのCY-ET926Dを取り付け込みで買うと、オートバックスで15,400円、イエローハットで17,600円です。ここから10,000円引かれると5,400〜7,600円で、ネットで本体を買って自分で付けるより安くなります。
10月30日を待たずに台数が埋まることがあるので、付けると決めたら早めに店に行ってください。過去に同じ車で助成を受けた人は対象外です。細かい条件はNEXCOの会社ごとに違うところがあるので、行く前に自分の地域のページで確かめます。
自分で付けて浮くのは工賃だけ、部品代を引くと5千円前後
工賃を0円にしたくて、自分で付けようと考える人は多いです。浮くのは工賃の5,500〜8,800円だけで、部品代とセットアップ料を引くと、得になるのは5,000円前後です。電源取り出しの部品と内張りを外す工具に1,500〜2,000円かかり、セットアップ料は別に要ります。助成を使えるなら、店に頼んだほうが安くなります。
作業は、ヒューズボックスから電源を取る、本体を固定する、アンテナをフロントガラスに貼る、配線を内張りの中に通す、通電を確かめる、の5つです。くらしのマーケットマガジンでは、慣れていない人で1〜2時間が目安とされています。電源取り出し用のヒューズは、車のヒューズの形(平型・ミニ平型・低背)に合う物を買います。
自分で付けるのが向くのは、電装品の取り付けをしたことがあり、工具を持っていて、助成の対象にならない人です。たとえば通販で安い本体をすでに買ってしまった人や、キャンペーンの取扱店が近くにない人です。そうでなければ、店で本体を買って付けてもらう方法が、費用でも手間でも上回ります。
取り付けだけを出張の業者に頼む方法もあります。くらしのマーケットマガジンでは、工賃5,000円前後の業者の例が載っていて、セットアップ込みの本体6,800円と合わせて10,900円という計算が示されています。助成が終わったあとや、通販で買った本体を付けたいときの選択肢にしてください。
前の車載器を移すと1万円前後、古い規格なら買い替え
前の車に付いていた車載器を新しい車に移せば、本体代が浮きます。移すときは取り外しに2,000〜4,000円、取り付けに5,500円前後、再セットアップに3,000〜4,000円で、合計10,000〜14,000円がコラムの目安です。本体を新しく買う場合との差は5,000円前後なので、古い本体なら買い替えたほうが得なこともあります。
見るのは本体の規格です。ETC総合情報ポータルサイトでは、車載器管理番号の先頭が「1」なら新セキュリティ、「0」なら旧規格と案内されています。ETC車載器なら、黒い丸3つのマークがあれば新規格です。旧規格の本体は最長で2030年ごろに使えなくなる予定なので、5年以上前に買った本体を移すなら、新しい本体を買うほうが二度手間になりません。
移す先の車にETCが付いていなければ、新しい本体を買う場合は新規の取り付け扱いで、助成の対象になります。本体代の差が助成で埋まるので、移す費用と比べてから決めてください。中古車を買ったときは、付いている車載器の再セットアップを忘れないでください。前の持ち主の車の情報のままだと、料金所で正しく課金されません。
月に何回高速に乗るかで機種を決め、店で助成を申し込む
ETC車載器の取り付け費用は、本体、工賃、セットアップ料の合計で、店で付けるETC1.0なら15,000〜20,000円が目安です。新セキュリティ対応の1.0を選び、カー用品店で本体を買ってその場で付けてもらい、2026年10月30日までなら助成を申し込む、この3つで一番安く済みます。
順番は、月に高速に何回乗るかを数えて1.0か2.0かを決める、NEXCOのサイトで取扱店を探す、車検証とスマホを持って店に行く、です。セットアップ料はどこで頼んでも3,300円前後で、自分で付けても省けません。自分で付けて得になるのは5,000円前後なので、電装品の作業に慣れた人だけにしてください。
まず、車検証を手元に置いて、初度登録から4か月以上たっているか、その車に今ETCが付いていないかを見てください。その2つが当てはまれば、助成の対象です。店に行く前に、NEXCOのページで取扱店と受付の状況を確かめておくと、行ってから対象外だったという無駄がなくなります。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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