湯たんぽとは?お湯の温度と入れ方と低温やけどを防ぐ使い方

yutanpo ホーム&キッチン
本コンテンツは当サイトが調査した基準に基づき記事にしています。販売サイトやメーカーより手数料を頂いており記事はPRが含まれます。

布団に入っても足先だけが冷たくて、なかなか眠れない。

そんなときに見直されているのが湯たんぽです。

湯たんぽとは、お湯を入れて布団や体を温める昔からある暖房器具のことです。

ただ、入れるお湯の温度や置く場所を間違えると、低温やけどや変形の原因になります。

素材ごとのお湯の温度と、布団で安全に使う手順を順番に紹介します。

湯たんぽとはお湯の熱で布団を温める暖房器具

金属製の湯たんぽ

湯たんぽとは、容器に熱いお湯を入れてふたをし、その熱で布団の中や体を温める暖房器具です。

形は平たい楕円形のものが多く、容量は2L前後が標準的です。

お湯がゆっくり冷めていくあいだ熱を出し続けるので、寝る前に入れておけば布団の中が温かくなります。

湯たんぽの名前は「湯婆」から来ている

湯たんぽの「たんぽ」は、中国語の「湯婆(たんぽ)」の読みから来ています。

「婆」の字だけで湯たんぽの意味があり、日本では頭に「湯」をもう一度付けて「湯たんぽ」と呼ぶようになりました。

中国から伝わった暖房器具で、日本では室町時代ごろから使われてきたと言われています。

湯たんぽは電気を使わず部屋の空気も乾燥しない

湯たんぽは、お湯を沸かす分のガス代や電気代しかかかりません。

エアコンのように部屋の空気を乾かさないので、喉や肌の乾燥が気になる人にも向いています。

コンセントが無い場所でも使えるため、冬のキャンプや停電したときの防寒にも使う人が多いです。

湯たんぽの種類は素材で4つに分かれる

湯たんぽは金属製、プラスチック製、ゴム製、陶器製の4種類で、素材によって入れてよいお湯の温度と量が違います。

目安を表にしました。

素材 お湯の温度の目安 お湯の量 向いている人
金属製 70〜90℃ 口元まで 朝まで温かさを残したい人
プラスチック製 70℃前後 口元まで 軽くて安いものがほしい人
ゴム製 70℃以下 半分ほど 体に当てて使いたい人
陶器製 70〜80℃ 8分目ほど 冷めにくさを重視する人
お湯の温度は製品ごとに決められています。表は目安なので、湯たんぽ本体や説明書に書かれた温度を必ず守ってください。

金属製の湯たんぽは冷めにくく直火で温め直せる

トタンやステンレスの金属製は熱が伝わりやすく、すぐに布団が温まります。

製品によってはガスコンロに直接かけて温め直せるので、お湯を入れ替える手間がかかりません。

ただし表面がとても熱くなるので、厚手のカバーは必須です。

使い終わったあとに水が残っているとサビの原因になるので、よく乾かしましょう。

プラスチック製とゴム製の湯たんぽは軽くて扱いやすい

プラスチック製の湯たんぽは軽く、金属製より値段も安いものが多いです。

そのかわり保温力は金属製より弱く、熱すぎるお湯を入れると変形することがあります。

ゴム製は体になじむやわらかさがあり、お腹や腰に当てて使う人が多いです。

湯たんぽにお湯を入れる手順は5ステップ

プラスチック製の湯たんぽ

湯たんぽには沸騰したお湯をそのまま入れず、水を足して70〜80℃くらいに下げてから入れます。

沸騰したお湯を入れると、中の空気がふくらんでふたが外れたり、プラスチック製が変形したりするためです。

  1. やかんや電気ケトルでお湯を沸かす
  2. 水を足して、湯たんぽに合った温度まで下げる
  3. 湯たんぽを流しの中に置き、じょうごを使ってゆっくり注ぐ
  4. ふたをしっかり閉め、逆さにしてお湯がもれないか確かめる
  5. 専用のカバーか厚手のタオルで全体を包む

ゴム製は、お湯を半分ほど入れたら本体を軽く押して中の空気を抜いてからふたをします。

お湯を入れるときは、流しの中で作業するとこぼしてもやけどしにくくなります。

お風呂の残り湯は湯たんぽに使わないでください。温度が低いうえに、皮膚の汚れや雑菌が入っていて衛生的ではありません。

湯たんぽは寝る30分前に布団の足元へ入れる

湯たんぽは寝る30分ほど前に布団の足元へ入れておき、布団が温まったら体から離して使います。

先に入れておくと、布団に入った瞬間から足元が温かい状態になります。

使う手順は次のとおりです。

  1. 寝る30分前に、カバーを付けた湯たんぽを布団の足元に入れる
  2. 布団に入ったら、湯たんぽを足から離れた場所へずらす
  3. 温まりすぎると感じたら、湯たんぽを布団の外に出す

金属製の湯たんぽに90℃のお湯を入れて布団の中に置いた場合、9時間ほどたっても60℃近い温度が残っていたという例があります。

それだけ長く熱が続くので、朝までぴったり体に当てておく使い方は避けたほうがいいです。

足先を温めたいときは、布団の足元に置いて、そこから足を少し離すくらいの距離がちょうどいいですよ。

湯たんぽの低温やけどは44℃くらいでも起きる

カバー付きのゴム製湯たんぽ

湯たんぽで起きるやけどは、44℃くらいのぬるい温度でも同じところに6時間ほど当たり続けると起きる低温やけどです。

低温やけどは痛みが少なく、水ぶくれもできにくいので、軽いやけどに見えます。

ところが皮膚の奥まで傷んでいることがあり、普通のやけどより治りにくいです。

赤くなっている、ヒリヒリが何日も続くといったときは、早めに皮膚科などの医療機関に相談してください。

寝るときは湯たんぽを布団から出すか体から離す

低温やけどを防ぐいちばん確実な方法は、布団が温まったら湯たんぽを布団の外へ出すことです。

出したくない場合も、足や体に直接当たらない場所に置き、カバーは必ず付けておきます。

お酒を飲んだあとや、睡眠薬を飲んでいるとき、糖尿病などで足の感覚が鈍くなっている人は、熱さに気づきにくくなります。小さな子どもや高齢の家族が使うときも、湯たんぽは布団が温まったら出しておきましょう。

電子レンジで温める湯たんぽは加熱時間を守る

お湯を入れずに電子レンジで温めるタイプの湯たんぽもあります。

このタイプは、決められた時間より長く温めると中の圧力が上がって破裂することがあります。

製品評価技術基盤機構(NITE)も、加熱したあとに寝室へ運ぶ途中で破裂して、2人がやけどをした事故を紹介しています。

  1. 説明書に書かれたワット数と加熱時間に合わせる
  2. 電子レンジのオート加熱は使わない
  3. 袋がふくらんでいたり、中身がもれていたりしたら、冷めるまで取り出さない

湯たんぽの残ったお湯と片付け方

朝に残った湯たんぽのお湯は、洗顔や洗い物、掃除に使えます。

一晩たっても温かいお湯が残っていることが多く、冬の冷たい水道水より使いやすい温度です。

ただし飲み水には使わないでください。

使わない時期は湯たんぽの中を乾かしてからしまう

冬が終わったら、湯たんぽの中のお湯を全部捨てます。

ふたを開けたまま数日置き、中をしっかり乾かしてからしまいましょう。

濡れたまましまうと、カビや雑菌が増える原因になり、金属製はサビも出ます。

ふたのパッキンは古くなったら交換する

ふたについているゴムのパッキンは、使っているうちに硬くなってお湯がもれやすくなります。

逆さにしてお湯がにじむようになったら、パッキンを交換するタイミングです。

交換用のパッキンは、ホームセンターや通販で手に入ります。

湯たんぽはお湯の温度と置く場所を守れば朝まで温かい

湯たんぽは、素材に合った温度のお湯を入れ、布団が温まったら体から離して使えば、安全に朝まで温かさが続きます。

これから使うなら、まず湯たんぽに書かれたお湯の温度を確かめるところから始めましょう。

寝る30分前に布団の足元へ入れる、布団に入ったら離す、この2つを覚えておけば十分です。

自分でいくつか使ってみたり、口コミや取材をして総合評価で書いています。

この記事のアドバイザー
電山タケル
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
X(旧Twitter)
タイトルとURLをコピーしました