「算数って楽しい」と子どもが思える瞬間は、おうちの中の小さな道具で作れます。我が家でも試行錯誤して残った5アイテムを紹介します。
幼児教室の先生に教わった「算数玩具で起きるリアル」
幼児教室の先生に話を聞いた際、印象的だったのが「算数の遅れは机で取り戻せない、手で取り戻すしかない」という言葉でした。
数を頭で数えられても、実物の量とつなげられない子は意外に多いそうです。
そこで活躍するのが、手で動かしながら数を体感できる算数の知育玩具です。
我が家でも玩具を仕舞ったら子どもがぱったり遊ばなくなったので、リビング棚に常設するのが正解だと感じています。

算数好きを育てた知育玩具5選
第1位:くもん出版 磁石すうじ盤30 JB-16

くもん出版の定番、1から30までの数字を磁石コマで並べる教材です。
盤面に数字が薄く印字されているので、最初は数字をなぞるように置き、慣れてきたら裏返して数字なし面で並べる二段階構成になっています。
娘が初めて30まで一気に並べきった日、本人が「全部できた!!」と叫んだ瞬間は、親の方が泣きそうになりました。
ピースが磁石なのでバラけても拾いやすいのが地味に親孝行な仕様です。
気になる点は、対象が30までなので算数を進めたい子には早めに次の段階を用意してあげる必要がある点です。
数字の順序とリズムを手で覚えられる、くもんのロングセラー
第2位:くもん出版 立体たんぐらむ 算数 3Dパズル RT-10

立体パズルの形で「算数の図形感覚」を育てられる、くもんのもうひとつの定番。
木製キューブを組み合わせ、お題カードに合わせて立体図形を作っていく仕組みで、空間認識の地力が伸びます。
5歳前後で初めて触れた子どもが、最初の数日は「これ難しすぎ、わかんない」と言いながらも気づけば自分で挑戦を続ける、という不思議な吸引力があります。
立体感覚は中学受験の図形分野でも効くと小学校の先生も言っていました。
木の手触りで空間認識を育てる、図形遊びデビュー機
第3位:All Trust 100玉そろばん 百玉そろばん 算数セット

10進法を体感的に教えるなら100玉そろばんが王道。
10玉ずつ色が変わるので、数えなくても10のまとまりを目で捉えられるのが地味に大事なポイントです。
娘の幼稚園でも先生が朝の会で活用していて、お友達と一緒に「9に1足したら10!」と声を出すと、自然に数の合成と分解が頭に入っていくとのことでした。
家庭学習用に1台あると、宿題でつまずいたときに親も説明しやすくなります。
正直、置き場所はそれなりに取るので、リビング常設派には設置スペースの確認だけ先にしておくのがおすすめです。
10のまとまりを目で捉えられる、王道の100玉そろばん

第4位:BESOO マグネットキューブ 算数教材 知育玩具 48個

マグネット式のキューブブロックで、立方体の組み合わせから体積や面積の感覚を育てられる教材です。
1辺の単位がそろっているので、立方体を10個積めば100個分の面体ができるなど、計算と立体の往復学習がしやすい構造になっています。
娘の場合、最初は「動物の家」を作って遊び、半年後にはそのキューブで「6×6=36」と意識せずに口にするようになり、不思議な感動がありました。
磁石なので形を崩しても素早く再構築できるのが、図形が苦手な子のリトライしやすさにつながっています。
ぶっちゃけ磁力が強すぎる玩具だと小さな指を挟みやすいので、未就学児の最初の1セットには向かないかもしれません。
立体と数値が同時に育つ、マグネットキューブ48ピース
第5位:学研 さんすう タブレット 83057

学研の電子タブレット型おもちゃで、足し算、引き算、掛け算、割り算をボタン操作で練習できます。
音声で答え合わせをしてくれるので、親が横にいなくても1人で取り組める設計が共働き家庭に好評です。
外出先でも持ち運びやすいサイズ感なので、車のチャイルドシートに置いておく算数おもちゃとして使っているママさんも多くいました。
逆に、紙と鉛筆の感覚を育てたい段階では、デジタルタブレットだけに頼ると書く力が伸びにくいので、紙のドリルと併用するのが現実的です。
音声付きで1人学習しやすい、四則演算デジタル玩具
5アイテムを我が家目線で並べた独自比較表
| 商品 | 対象 | 得意分野 | 1人で続けやすさ | リビング常設のしやすさ | 長く使えるか |
|---|---|---|---|---|---|
| くもん 磁石すうじ盤30 | 3歳前後〜 | 数の順序 | ★★★★★ | ★★★★ | ★★★ |
| くもん 立体たんぐらむ | 5歳前後〜 | 立体図形 | ★★★ | ★★★★ | ★★★★★ |
| All Trust 100玉そろばん | 4歳〜小学校低学年 | 10進法 | ★★★★ | ★★★ | ★★★★ |
| BESOO マグネットキューブ | 5歳前後〜 | 立体と量 | ★★★★ | ★★★★ | ★★★★ |
| 学研 さんすうタブレット | 小学校低学年〜 | 四則演算 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★ |
年齢別!我が家での使い分けシーン
4歳までは「数字って何?」を伝える時期で、磁石すうじ盤や100玉そろばんなど数の世界に触れる玩具がフィットします。
5歳から小学校低学年は、空間と数を行き来できるくもんのたんぐらむやマグネットキューブが活躍する黄金期です。
小学校2年生以降は、九九や計算スピードを求められるので、学研タブレットで反復練習する役割分担に切り替えました。
算数玩具と一緒に揃えると伸びる関連アイテム
算数の知育玩具は単体で使うよりも、関連アイテムと組み合わせるとさらに効果が伸びる印象です。
ポスターは目線の高さに貼ると、子どもがふと数字を確認するクセが付きます。
お風呂用シートは「お風呂の時間にお勉強?」と思われがちですが、リラックス時間こそ反復に向いていると感じます。
●金子 美穂育児や知育まわりを得意とするプロライターです。今回は地域の幼児教室の先生や、知育玩具メーカーの広報担当へのリサーチをもとに、家庭で長く使える算数の知育玩具を整理しました。筆者自身も小学生の娘と一緒に、毎晩リビングで算数玩具に触れる生活を続けており、現場目線で記事を執筆しています。


