急なお通夜の連絡で「うす墨の筆ペンが家にない」と慌てた経験はありませんか。ご不幸の場面でこそ、1本きちんとした筆ペンを準備しておきたいものです。
香典袋に筆ペンを選ぶ前に押さえたい基本
香典袋に書く文字は、慶事の祝儀袋とはマナーが違います。
不祝儀ではうす墨で書くのが基本で、これは「涙で墨が薄まりました」という哀悼の気持ちを表すと言われています。
また、毛筆タイプは穂先がしなって筆文字らしい線が書けるかわりに、慣れない方にはコントロールが難しめです。
ペンタイプ(サインペン感覚)は普段の筆圧で扱えるので、筆文字に苦手意識のある方にも向いています。

香典袋におすすめの筆ペン5選
第1位:ぺんてる 筆ペン 速乾 ぺんてる筆 うす墨 XFPD3L

ぺんてるの定番、速乾タイプのうす墨筆ペン。
顔料インキを採用しているので、書いた直後に袋を折ってもにじみにくく、お通夜直前の落ち着かない場面で本当に頼りになります。
マジで助かる!!と書きながら言いたくなったほど、私は実際に通夜会場の駐車場で書く羽目になったとき、これに救われました。
耐光性もあるので、長期保管用の表書きとして書いても色褪せが少ない仕様です。
欠点を挙げると、うす墨専用なので別途中袋用の濃墨ペンを揃えるか、慶事用にもう1本必要になる点は理解しておきたいところです。
速乾顔料インキでにじみにくい、不祝儀の定番うす墨
第2位:トンボ鉛筆 筆文字サインペン 筆之助 慶弔ツインSパック GCD-121

1本で慶事と弔事をカバーできる、トンボの慶弔ツインモデル。
濃墨とうす墨が両端に付いていて、家に1セットあれば突然の慶事や弔事にも対応できます。
キャップの色が左右で違うので、慌てて出した時にも墨色を見分けやすい工夫がうれしい設計です。
サインペン感覚で扱えるしなやかな穂先で、筆文字が苦手な男性陣からも書きやすいと評判でした。
気になる点は、ペン軸が短めなのでハネを大きく振りたい本格派の毛筆愛好家には少し物足りないかもしれません。
1本で濃墨とうす墨、家に常備しておく安心の慶弔ツイン

第3位:ぺんてる 筆ペン うす墨インク XFL3L

本格的な毛筆タイプで書きたい方向けのうす墨ロングセラー、ぺんてる筆XFL3L。
ナイロン繊維の穂先がしっかりしなり、トメやハネ、ハライといった筆文字のニュアンスを表現しやすいモデルです。
習字の経験があるご家族と暮らしている方なら、こちらの方が「書き味が落ちない」と感じる方が多いです。
反面、毛筆未経験の方には穂先が長すぎてコントロールが難しく感じる場合があるので、苦手な方は無理に選ばなくて大丈夫です。
本格的な毛筆タイプ、習字経験者が選びがちな伝統モデル
第4位:レイメイ 慶弔筆ペン うす墨

レイメイ藤井のリーズナブルなうす墨筆ペン。
500円前後で買える価格帯ながら、コシのある中字穂先で安定した文字が書ける、コスパ重視派にうれしい一本です。
会社の備品として置いておくスタンスや、年に数回しか使わないので高価な筆ペンは敬遠したい方にちょうどよい立ち位置です。
正直、長時間書き続けると穂先のコシがやや弱まる感覚があるので、年賀状の宛名書きなど大量に書く用途には向きません。
香典袋を年に数枚書く用途には充分なクオリティです。
年に数回派にちょうどいい、お手頃価格のうす墨
第5位:呉竹 筆ペン うす墨 くれ竹筆 顔料 31号 DE151-31

書道用品メーカーとして知られる呉竹のうす墨筆ペン。
顔料インキで耐水性や耐光性に優れているので、香典袋を長期保管しても文字が薄れにくい安心感があります。
書道専門メーカーらしく、穂先のまとまりが良く、線の入りと終わりに筆らしい味が出やすい構造になっているのが魅力です。
取材した文具店スタッフいわく、「お年寄りや書道経験者からのリピート率が高いブランド」とのことで、贈答用や法事用の常備にも向きます。
逆に、ライトな用途には機能が過剰気味なので、年に1回ほどしか書かない方にはオーバースペックに感じる場合もあります。
書道メーカーらしい穂先、長期保管にも安心の顔料インキ
5本を冠婚葬祭シーン目線で並べた独自比較表
| 商品 | タイプ | うす墨 | 慶事兼用 | 急な弔事への対応力 | 家庭常備しやすさ |
|---|---|---|---|---|---|
| ぺんてる 速乾XFPD3L | 毛筆 | あり | × | ★★★★★ | ★★★★ |
| トンボ 筆之助 慶弔ツイン | サインペン | あり | ○ | ★★★★ | ★★★★★ |
| ぺんてる XFL3L | 毛筆 | あり | × | ★★★ | ★★★ |
| レイメイ 慶弔筆ペン | 毛筆 | あり | × | ★★★ | ★★★★ |
| 呉竹 くれ竹筆 31号 | 毛筆 | あり | × | ★★★★ | ★★★★ |
香典袋に書くときの段取りと書き分け
用意した筆ペンを最大限に活かすためには、書き分けの段取りを覚えておくと焦りません。
表書きにはうす墨で「御霊前」「御香典」など宗派や時期に合った言葉を中央上部に書きます。
中袋の住所と金額は、後でご遺族が記録する際の手がかりになるので、はっきり読める大きさで書くのが思いやりだと感じます。
新札を入れるのは慶事のマナーで、弔事では新札を一度折ってから入れる、または旧札を選ぶというのが一般的です。
香典袋筆ペンと一緒に揃えたい弔事グッズ
急な弔事に備えるなら、筆ペン単体ではなく弔事セットとしてまとめておくと安心です。
ふくさは紫色を1枚持っていると慶弔どちらにも使えるので、初めて揃える方にはおすすめです。
香典袋は文房具店だけでなくコンビニでも販売されていますが、深夜の急な訃報では選択肢が少ないので、ストックしておくと心の負担が減りました。
●金子 美穂冠婚葬祭や生活雑貨を得意とするプロライターです。今回は地域の文具店スタッフへのリサーチや、葬儀社の担当者への取材を通じて、香典袋に本当にふさわしい筆ペンの選び方を整理しました。筆者自身も親族の葬儀の準備を経験し、現場の慌ただしさを踏まえながら記事を執筆しています。
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