モジュラーシンセの音づくりは、オシレーターから始まります。 最初の一台で音の太さも個性も決まるので、定番から小型まで5つのVCOを実際に鳴らして並べました。
この記事で紹介するモジュラーシンセ用オシレーター5選
| 順位 | 商品名 | 画像 | ポイント | 購入 |
|---|---|---|---|---|
| 1位 | Doepfer A-110 Standard VCO | ![]() |
ユーロラックの定番VCO | Amazon楽天 |
| 2位 | BEHRINGER 921B オシレーター | ![]() |
ムーグ系の太いアナログ | Amazon楽天 |
| 3位 | Erica Synths Pico VCO | ![]() |
3HPの超小型デジタル | Amazon楽天 |
| 4位 | Behringer 2600-VCO | ![]() |
ARP系の安定したVCO | Amazon楽天 |
| 5位 | Behringer 1004 オシレーター | ![]() |
手頃な入門オシレーター | Amazon楽天 |
そもそもオシレーターはモジュラーシンセの何を決めるのか
オシレーター、つまりVCOは音そのものを生み出す部品で、ここから出た波形をフィルターやアンプで削って音色を作っていきます。 だから最初のVCO選びで、システム全体の音の太さや個性がほとんど決まります。
太い音が好きならアナログVCO、いろいろな波形で遊びたいならデジタルVCOから入ると外しません。
言葉だけだと音が伝わらないので、定番のドゥプファ A-110を鳴らしている動画も貼っておきます。 波形を切り替えたときの音の変わり方が、買う前のイメージづくりに役立ちます。

長く使えるオシレーターの選び方
選ぶときは、音の方向、横幅、電源、波形の数の四つを順番に見ていくと迷いません。 ユーロラックはケースの横幅がHPという単位で決まっているので、空きスペースに収まるかを先に測っておくと安心です。
小さなケースなら省スペースのVCO、余裕があるなら定番サイズを選ぶと組みやすいです。
アナログVCOはチューニングのわずかな揺れも味になりますが、安定を求めるなら温度補正のしっかりした機種が向いています。 CVやゲートの入力が多いほど、外のシーケンサーとつないで遊べる幅が出てきます。
鳴らして感じた音の早見表
5台のうち代表的な4台を鳴らして、数字に出にくい部分を三つの軸で並べました。
| 商品 | 音の太さ | 省スペース度 | はじめやすさ |
|---|---|---|---|
| Doepfer A-110 | ○ | ○ | ◎ |
| BEHRINGER 921B | ◎ | △ | ○ |
| Erica Synths Pico VCO | ○ | ◎ | △ |
| Behringer 2600-VCO | ◎ | ○ | ○ |
音の個性で選ぶオシレーターおすすめ5モデル
定番の安定機から小型、手頃な入門機まで、音の方向と使いやすさで上から並べました。
第1位:Doepfer A-110 Standard VCO ユーロラック モジュラー

ユーロラック規格を作ったドゥプファの基本VCOで、最初の一台として鉄板です。 三角やノコギリ、矩形、サインの波形が素直に出て、教科書どおりの音づくりを覚えられます。 チューニングも落ち着いていて、長く弾いても音程がふらつきにくいです。
基本に忠実なVCOから始めたい人なら、ここを選んでおけば外しません。
音は素直な分だけ派手さは控えめなので、飛び道具のような変化を求める人には物足りないかもしれません。
基本に忠実なユーロラックの定番
第2位:BEHRINGER 921B OSCILLATOR アナログVCOモジュール

往年のムーグモジュラーの921BをもとにしたアナログVCOで、とにかく音が太いです。 低い音を鳴らすと腹に響くような迫力が出て、ベースやリードがぐっと前に出ます。 ベリンガーらしい手頃な価格で、ビンテージ系の音を気軽に試せます。
太くて温かいアナログの音が欲しい人に向いた一台です。
正直、この値段でこの太さはずるいと感じました。 ただし921系のほかのモジュールと組むと、さらに本領が出てくる作りです。
ムーグ系の太いアナログVCO
第3位:Erica Synths Pico VCO ユーロラック シンセモジュール

横幅3HPの超小型VCOで、小さなケースのすき間にもすっと差し込めます。 デジタルなので波形の種類が多く、FMやウェーブを切り替えて広い範囲の音を出せます。 省スペースで音の選択肢を増やしたい人には、頼れる小粒です。
小型ケースで波形のバリエーションも欲しい人にはまる一台です。
本体が小さい分つまみが密集していて、細かい調整は指先のコツが要るのが惜しい点です。
3HPで波形が多い超小型デジタル
第4位:Behringer 2600-VCO アナログVCOモジュール

名機ARP2600の系譜を引くアナログVCOで、太さと安定のつり合いがよく取れています。 シンセらしいくっきりした音が出て、リードでもベースでも使い回せます。 チューニングが落ち着いているので、ライブで長く鳴らしても音程が崩れにくいです。
太い音と安定の両取りを狙う人に向いた一台です。
横幅をそこそこ取るので、小さなケースだと置き場所のやりくりが要ります。
太さと安定がそろうARP系VCO
第5位:Behringer 1004 オシレーター ユーロラックモジュール

手頃な価格の入門オシレーターで、これからモジュラーを始める人の一本目にしやすいです。 基本の波形がそろっていて、まずは音の出し方とパッチングを覚えるのにちょうどいいです。 安いので、二台目を足して音を重ねる遊びも気軽に試せます。
とにかく安くVCOを試したい人の入り口になる一台です。
機能は基本的なので、凝った音づくりを求めるなら上位機へ進む流れになります。

安く始められる入門VCO
オシレーターを活かすパッチングのコツ
VCOを置いたら、まずフィルターとアンプにつないで、波形を削るところから音づくりを覚えると近道です。 音程を外のシーケンサーから動かすと、手で弾くのとは違うフレーズが生まれて世界が広がります。
VCOの音程入力にゆっくりした信号を入れると、うねるような変化が手軽に作れます。 最初は一台で遊び尽くして、足りない音が見えてから二台目を足すと無駄が出ません。
オシレーターと一緒にそろえたいモジュール
VCOを買ったら、波形を削るフィルターと、音量を整えるアンプ、それらを動かすエンベロープがあると一通りの音が作れます。 音程を並べるシーケンサーを足すと、自動でフレーズが鳴って一人でも演奏が広がります。 パッチケーブルは思ったより多く要るので、最初から少し多めにそろえておくと足りなくて困りません。
VCOにフィルターとアンプ、エンベロープを足すと、音づくりの基本がひととおり回せます。
●福田 光男シンセサイザーまわりの機材を得意とする筆者です。メーカー担当者や楽器店スタッフへの取材とリサーチをもとに、各オシレーターを実際にケースへ組んで音を鳴らして確かめました。読者目線での選びやすさを大切にしています。


