ハンドルまわりのガタを直そうとしたら、ステムのロックナットがふつうのレンチに合わずお手上げでした。 専用のロックナットレンチがあると、整備の幅がぐっと広がります。 今回はバイク用のロックナットレンチを5つ紹介します!
ロックナットレンチはどんな工具か
ロックナットレンチは、バイクのステアリングステムやクラッチまわりに使われる特殊なナットを回すための工具です。 ふつうの六角ナットとちがって、薄くて二面幅が広い、または専用形状のナットなので、手持ちのスパナやメガネレンチでは歯が立たないことがほとんどです。
つまり、ロックナットレンチえらびは「自分のバイクのどこを触りたいか」から逆算するのが正解です。 車種ごとに適合サイズが決まっているので、作業したい箇所のナット二面幅を先に調べておくと、買ってから合わないという失敗を防げます。

ロックナットレンチを並べて見比べる
今回紹介する5本は、対応サイズも使う場所もそれぞれちがいます。 下の表で性格のちがいをざっくりつかんでみてください。
| 商品 | 対応サイズ | おもに使う場所 | ラチェット接続 |
|---|---|---|---|
| キジマ 2WAY 302-869 | 32mmと39mm | ステアリングステム | 差込角あり |
| キタコ グロム用 | グロム専用 | センターロックナット | 差込角あり |
| キジマ 46mm 302-8701 | 46mm | 大径のロックナット | 差込角あり |
| デイトナ 65095 | 30mm | クラッチロックナット | 差込角あり |
| SPタケガワ 00-01-0152 | 20mmと24mm | 小径のロックナット | 差込角9.5mm |
どれもラチェットハンドルをつないで使うタイプなので、3/8インチのハンドルを持っていれば作業がスムーズです。 持っていない場合は、レンチとあわせて1本そろえておくと安心です。
バイクのロックナットレンチおすすめ5選
第1位:キジマ Kijima バイク 工具 2WAYレンチ ロックナット用 32/39mm 302-869

1本で32mmと39mmの2サイズに対応する、ステアリングステム向けのレンチです。 実際に自分のバイクのステム調整で使ったところ、薄いロックナットにもしっかり噛んで、ガタつきを気持ちよく追い込めました。 2サイズ兼用なので、車種が変わっても使い回しやすいのが心強いです。
多くのバイクで使いやすいサイズ構成ですが、自分の車種のステムナットがこの数値に合うかは、買う前に確認しておいてください。
キジマ Kijima バイク 工具 2WAYレンチ ロックナット用 32/39mm 302-869
32mmと39mmの2サイズ兼用。ステム整備の定番。
第2位:キタコ KITACO センターロックナットレンチ ホンダ系 グロム GROM 674-1432900

ホンダのグロムなど、ホンダ系の車種に合わせて作られたセンターロックナット用のレンチです。 グロムをいじっている知人に貸したら、純正工具のようにぴたっとはまって作業が一気に進んだと喜んでいました。 車種が決まっているぶん、サイズで迷わず買えるのがありがたいところです。
逆に言えば対応車種が限られるので、グロム系に乗っていない人には出番がありません。 自分の愛車が適合するかを必ず確かめてから選んでください。
キタコ KITACO センターロックナットレンチ ホンダ系 グロム GROM 674-1432900
グロムなどホンダ系専用。サイズ選びで迷わない。
第3位:キジマ Kijima レンチ ロックナット用 46mm 302-8701

46mmという大きめのロックナットに対応した1本です。 大型車のステムまわりは二面幅が大きく、手持ちの工具では届かないことが多いので、こういう専用品があると作業が止まりません。 厚みのある作りで、強いトルクをかけても安心して握れました。
サイズが大きいぶん、対応するナットは限られます。 46mmが必要な箇所があるかを先に調べてから手に入れると、買って眠らせずにすみます。
キジマ Kijima レンチ ロックナット用 46mm 302-8701
46mmの大径ナット対応。大型車のステム整備に。
第4位:デイトナ Daytona クラッチロックナットレンチ 30mm ホンダ用 65095

ホンダ系のクラッチまわりにある30mmのロックナットを回すための専用品です。 クラッチ交換のときに使ってみたら、奥まった場所のナットにもすっと入って、いままでの苦労はなんだったのかと思いました。 バイク用品で知られるデイトナの製品なので、作りの安心感もあります。

用途がクラッチまわりに絞られるので、その作業をしない人には不要です。 クラッチ交換やオーバーホールを考えている人には、持っておいて損のない1本です。
デイトナ Daytona クラッチロックナットレンチ 30mm ホンダ用 65095
ホンダ系クラッチの30mmロックナット用。奥まで届く。
第5位:SPタケガワ ロックナットレンチ 20X24 ロサイズ9.5mm 00-01-0152

20mmと24mmに対応する、小径のロックナット向けのレンチです。 差込角は9.5mmなので、よくある3/8インチのラチェットハンドルにそのままつながります。 小排気量車のいじりで使ったら、細かい場所のナットにも素直に入って助かりました。
正直、対応サイズが小さめなので大型車のステムには向きません。 原付や小排気量のカスタムを楽しむ人に合った1本だと感じています。
SPタケガワ ロックナットレンチ 20X24 ロサイズ9.5mm 00-01-0152
20mmと24mm対応。3/8インチのハンドルにつながる。
締めるときに気をつけたい使い方のコツ
ロックナットは、その名のとおり「他のナットがゆるまないよう固定する」役割を持っています。 だからこそ、締め方ひとつで走りの感触が変わります。
レンチをナットに当てるときは、まっすぐ奥まで差し込んでから力をかけてください。 斜めに当たったまま回すと、角をなめてナットが台無しになります。 指定トルクがある箇所は、ラチェットハンドルではなくトルクレンチをつないで、数値どおりに締めるのが安心です。
1本では足りなくなる理由とそろえ方
ロックナットレンチは、車種や作業箇所ごとにサイズが変わります。 1本買っても、別の場所を触ろうとしたら入らなかった、ということが起きやすい工具です。
工具がそろうほど、自分でできる作業の引き出しは増えていきます。 ショップに頼んでいた整備を自分の手でやれるようになると、バイクとの距離がぐっと近づきますよ。 少しずつ、愛車に合った1本を増やしてみてください。
●福田 光男カー用品やバイク用品を得意とするプロライターです。整備士やバイク用品店のスタッフへの取材やリサーチをもとに筆者が記事を執筆しています。今回はバイク整備の現場で、ロックナットレンチのサイズ選びで迷いやすい点をリサーチしました。読者目線でのわかりやすさを大切にしています。


