そもそもDTMのドラム音源って何が違うの?
DTMで楽曲を作るとき、ドラムの音って想像以上に仕上がりを左右します。 DAW付属のドラム音源でもそれなりに鳴りますが、やっぱり専用のドラム音源を入れると空気感が全然変わるんですよね。

DAW付属のドラムで1年くらい頑張ってたんですけど、専用音源に変えた瞬間「今までの苦労なんだったんだ」ってなりました。
大きく分けると「生ドラム系」と「ビートメイカー系」の2タイプがあります。 生ドラム系はスタジオで録音したリアルなサウンドが売りで、ロックやポップスに向いています。 ビートメイカー系はヒップホップやEDMなど打ち込み系に強く、プリセットパターンが豊富なのが特徴です。
ビートメイカー系:打ち込みパターン重視で、ヒップホップやEDM向き(UJAM Beatmakerシリーズなど)
DTMドラム音源4製品を比べてみた
今回紹介する4つのドラム音源を表にしてみました。 スペックだけだと分かりにくいので、実際に触ってみた感覚も入れています。
| 製品名 | タイプ | 音のリアルさ | 操作の分かりやすさ | ミックスの楽さ | 初心者の取っつきやすさ |
|---|---|---|---|---|---|
| Addictive Drums 2 | 生ドラム系 | ★★★★☆ | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★★ |
| BFD3 | 生ドラム系 | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ |
| Beatmaker Glory | ビートメイカー | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| Beatmaker Nemesis | ビートメイカー | ★★★☆☆ | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |

BFD3の音は確かにすごいんですけど、正直セッティングが複雑で最初は何から触ればいいか分からなかったです。
DTMドラム音源のおすすめ4選
第1位:XLN Audio Addictive Drums 2 Custom Collection

DTMドラム音源で迷ったら、まずこれを入れておけば間違いないです。 起動してプリセットを選ぶだけで、もうミックスが済んだような音が出てきます。 初めて鳴らしたとき「え、これプラグイン単体の音?」って二度見しました。
内蔵のエフェクトとミキサーが本当に優秀で、ドラムの音作りにほとんど時間をかけなくて済みます。 キットの切り替えもワンクリックで、曲のジャンルに合わせてサクサク変えられるのが嬉しいところです。

マジで最強!!!!ミックスが苦手な自分でもAddictive Drums 2のおかげでドラムだけはプロっぽく仕上がります!!
XLN Audio Addictive Drums 2 Custom Collection
起動した瞬間からミックス済みの音が出る、DTM初心者の味方
第2位:FXpansion BFD3 ドラム音源

生ドラムのリアルさだけで言えば、BFD3は頭ひとつ抜けています。 スネアのリムショットの微妙なニュアンスとか、ハイハットの開き具合による音色変化とか、本物のドラマーが叩いている感覚にかなり近いです。
最初にライブラリをインストールするとき、容量が150GB超えていて正直ビビりました。 外付けSSDに入れたんですけど、読み込みに少し時間がかかるので起動の待ち時間は覚悟が必要です。

ぶっちゃけ、BFD3は中級者以上向けだと思います。 初めてのドラム音源としてはちょっとハードルが高いかもしれません。
生ドラムの質感にこだわりたい人向けの本格派
第3位:UJAM Beatmaker Glory ドラムビートメーカー

ヒップホップやR&B寄りのビートを作りたいなら、Gloryがぴったりです。 プリセットのパターンを選んでMIDIキーボードを一発叩くだけで、かっこいいビートが鳴り始めます。
個人的にGloryで一番気に入っているのが「フィルイン」の自然さです。 ボタンひとつでフィルが入るんですが、これがまた人間っぽいタイミングで入ってくれるんですよね。 トラックメイキングのスピードが倍くらいになりました。

Lo-Fiヒップホップのビートを作りたくてGloryを買ったんですけど、プリセットだけで3曲作れました。 操作が直感的すぎて笑っちゃいます。
UJAM Beatmaker Glory ドラムビートメーカー
ヒップホップ系のビート作りが一瞬で始まる
第4位:UJAM Beatmaker Nemesis ドラムビートメーカー

Nemesisはダーク系のビートに振り切った音源です。 トラップやインダストリアル系の重い808キックがドスンと鳴る感じは、他のBeatmakerシリーズとは明らかに違います。
初めて808キックを鳴らしたとき、ヘッドホンが割れるかと思うくらいの低音が出てきて焦りました。 モニタースピーカーだと聞こえない帯域まで入っているので、ヘッドホンでの確認は必須です。

Nemesisの808キック、低音の圧がすごくて正直びっくりしました。 曲のジャンルが合えばハマりますが、万能タイプではないですね。
UJAM Beatmaker Nemesis ドラムビートメーカー
トラップやダーク系に特化した重低音ビートメーカー
ドラム音源を使いこなすためのコツ
ドラム音源を買ったはいいけど、プリセットをそのまま使って終わり…という人は多いです。 少しだけ工夫するとグッと曲のクオリティが上がります。
あとはキックとベースの帯域がぶつかりがちなので、サイドチェインコンプをかけるのも定番テクニックです。 キックが鳴る瞬間だけベースの音量が下がるようにすると、低音がスッキリします。

ベロシティの調整って地味な作業ですけど、やるとやらないとで全然違います。 特にバラード系の曲では差が歴然ですよ。
ドラム音源と一緒に揃えたいプラグイン
ドラム音源だけでも曲は作れますが、ミックスの仕上がりをもう一段上げたいなら以下のプラグインが役立ちます。
EQ:ドラムの各パーツの帯域を整理するのに必須。 FabFilter Pro-Q 3が使いやすいと評判です。
トランジェントシェイパー:ドラムのアタックとリリースを調整できるプラグイン。 SPL Transient Designerが定番です。

プラグインは沼にハマると際限なく買ってしまうので、まずはドラム音源1つとコンプ1つから始めるのが無難です。
●福田 光男音楽制作やPCガジェットを得意とするプロライター。 筆者はメーカー担当者や楽器店スタッフへのリサーチをもとに記事を執筆しています。 今回はDTMユーザーや楽器店のスタッフに売れ筋の傾向をヒアリングしました。


