カーバッテリーの寿命は電圧で分かる 正常値12.5Vと測り方

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朝エンジンをかけたら、セルの回り方がいつもより重かった。

カーバッテリーの寿命が近いのか、まだ使えるのかは、電圧を測ると数字で分かります。

正常な電圧の目安、自分で測るやり方、電圧が下がっていたときにやることまで順番に紹介します。

カーバッテリーの電圧はエンジン停止時12.5V以上が正常

パナソニック カオス カーバッテリー

エンジンを止めた状態で12.5Vから12.8Vあれば、カーバッテリーの電圧は正常です。

12Vバッテリーと書かれていても、満充電のときは12.7Vくらいあります。

12.5Vを下回ってきたら充電が足りていないか、劣化が進み始めているサインです。

エンジン停止時とエンジン回転時の電圧の目安

電圧は、エンジンを止めているときと、かけているときで見る数字が変わります。

エンジンがかかっている間は、発電機(オルタネーター)がバッテリーを充電しているので、電圧が高くなります。

状態 電圧 見方
エンジン停止時 12.5Vから12.8V 正常
エンジン停止時 12.0Vから12.4V 充電不足。早めに充電する
エンジン停止時 12.0V未満 上がる寸前。交換も考える
エンジン回転時 13.5Vから14.5V 発電と充電は正常
エンジン回転時 13.0V未満 充電されていない疑い
エンジン回転時 16.0V以上 充電しすぎの疑い

数字は一般的な乗用車の12Vバッテリーの目安です。

トラックやバスは12Vのバッテリーを2つつないだ24V仕様なので、この表は当てはまりません。

充電制御車やアイドリングストップ車は、燃費をよくするために走行中の充電を細かく止めています。エンジン回転時に12V台が出ても故障とは限らないので、停止時の電圧とあわせて見てください。

カーバッテリーの寿命は2年から5年 電圧と年数の両方で見る

GSユアサ ECO.R Revolution M-55 カーバッテリー

カーバッテリーの交換の目安は2年から3年ですが、乗り方によっては4年から5年もちます。

2年から3年という数字は、メーカーの保証期間に合わせた目安です。

毎日10km以上走る車なら、5年近く使えている人も多いです。

逆に、週末に近所を走るだけの車は、2年もたずに弱ることがあります。

寿命が短くなりやすいカーバッテリーの使い方

次の使い方が多い車は、年数より早く寿命が来ると考えておきましょう。

  • 1回の運転が10分以内の近距離ばかり
  • 1か月に1回も乗らない日が続く
  • エンジンを止めたままエアコンやオーディオを使う
  • ドライブレコーダーの駐車監視を毎日長時間使う
  • 一度バッテリーを上げてしまったことがある

一度上がったバッテリーは、充電して元の電圧に戻っても中の劣化は戻りません。

使い始めて3年を過ぎた車で一度上がったなら、交換を考えたほうが安全です。

アイドリングストップ車とハイブリッド車の寿命の違い

アイドリングストップ車は、信号のたびにエンジンをかけ直すので、バッテリーの負担が大きくなります。

専用のバッテリーを使っていても、普通の車より短い2年から3年で交換になることが多いです。

ハイブリッド車の補機バッテリーは、エンジンをかけるのではなくシステムを起動する役目なので、4年から5年が目安です。

カーバッテリーの電圧の測り方は3つ 正確なのはテスター

GSユアサ ECO.R Revolution S-110 カーバッテリー

いちばん正確なのは、テスターをバッテリーの端子に直接当てて測るやり方です。

手軽さで選ぶなら、シガーソケットに差す電圧計やOBD2につなぐ機器もあります。

測り方 正確さ 走行中に見られるか
テスターを端子に当てる いちばん正確 見られない
OBD2につなぐ ほぼ正確 見られる
シガーソケットに差す 実際より低めに出る 見られる

テスターでカーバッテリーの電圧を測る手順

テスターで測るときは、次の順番でやります。

  1. エンジンを止めて、ライトやエアコンなど電気を使うものを全部切る
  2. ボンネットを開けて、バッテリーのプラス端子とマイナス端子を確かめる
  3. テスターのつまみを直流電圧(DCV)の20Vの範囲に合わせる
  4. 赤い棒をプラス端子に、黒い棒をマイナス端子に当てる
  5. 画面に出た数字を読んで、上の表と見比べる
赤と黒の棒を同時に同じ金属に当てたり、工具でプラス端子と車体をつないだりするとショートします。指輪や腕時計は外してから作業してください。

自分で測るのが不安ならガソリンスタンドで見てもらう

ボンネットを開けるのに慣れていない人は、ガソリンスタンドやカー用品店で点検してもらうのが早いです。

給油のついでに頼むと、その場で電圧を見てくれる店が多いです。

整備工場のバッテリーテスターなら、電圧だけでなくエンジンをかける力がどれだけ残っているかも分かります。

カーバッテリーの電圧は止めてから数時間たって測る

走った直後に測ると電圧が高めに出るので、エンジンを止めてから数時間おいて測りましょう。

走り終えたばかりのバッテリーは、表面に充電された分が残っていて、13V近く出ることがあります。

この数字を見て正常だと思っても、時間がたつと12.2Vまで下がっていた、ということが起きます。

いちばん正しい数字が出るのは朝エンジンをかける前

ひと晩置いた朝、エンジンをかける前に測ると、バッテリーの本当の状態に近い数字が出ます。

ドアを開けたときに点く室内灯も電気を使うので、ドアを開けたらすぐに測るのがおすすめです。

月に1回、同じ条件で測って数字を書き残しておくと、少しずつ下がっていく様子が分かります。

冬はカーバッテリーの電圧が同じでも力が落ちる

バッテリーは気温が下がると、中の反応が遅くなって力が出にくくなります。

夏に12.4Vで問題なくかかっていた車が、同じ電圧のまま冬の朝にかからなくなることがあります。

寒くなる前の秋に一度測っておくと、冬の朝に困らずにすみます。

電圧が正常でもカーバッテリーの寿命が近いときのサイン

電圧が12.5Vあっても、セルの回りが重いならカーバッテリーの寿命が近いと考えたほうがいいです。

最近のバッテリーは、寿命の直前まで電圧があまり下がらずに使えてしまいます。

そのため、電圧だけを見ていると、ある日突然エンジンがかからなくなることがあります。

交換を考えたいカーバッテリーの前兆

次のことが1つでも当てはまるなら、電圧が正常でも点検を受けておきましょう。

  • エンジンをかけるときのセルの回る音が重く、長くなった
  • パワーウィンドウの開け閉めが前より遅い
  • アイドリング中にヘッドライトが暗くなる
  • アイドリングストップが前ほどしなくなった
  • バッテリーの端子のまわりに白い粉がついている
  • バッテリーの側面がふくらんでいる

アイドリングストップしなくなるのは、車がバッテリーの弱りを感じて、エンジンを止めないようにしているためです。

メーターにバッテリーの形の赤い警告灯が点いたときは、バッテリーより発電機の故障が疑われるので、早めに整備工場で見てもらってください。

カーバッテリーの電圧が下がっていたらやること

12.4Vから12.0Vなら充電で戻ることが多く、12.0Vを下回って年数もたっているなら交換を考えましょう。

数字に合わせて、次の順番で試します。

  1. 1時間ほど続けて走って、走りながら充電する
  2. それでも戻らなければ、充電器かお店でしっかり充電する
  3. 充電しても数日で下がるなら、カーバッテリーを交換する

走って充電するときは、ライトやエアコンなど電気を使うものをなるべく切っておくと、早く戻ります。

アイドリングだけでも少しは充電されますが、走ったほうがたくさん充電されます。

充電して12.6V以上に戻っても、1週間ほどでまた12.2Vまで下がるなら、バッテリーが電気をためられなくなっています。

この状態で使い続けると、出先でエンジンがかからなくなるので、交換に進んでください。

ここで紹介した電圧の数字は、一般的な乗用車の12Vバッテリーの目安です。車種や搭載されているバッテリーの種類によって違うことがあるので、正確な基準は取扱説明書やディーラーで確かめてください。

カーバッテリーの寿命は月1回の電圧チェックで早めに気づける

朝エンジンをかける前に電圧を測って、12.5Vを下回り始めたら充電か交換の準備をしましょう。

使い始めて2年を過ぎたら、年数と電圧の両方を見るのがおすすめです。

電圧が正常でも、セルの回りが重い、パワーウィンドウが遅いといった前兆があれば、早めに点検を受けてください。

寒くなる前の秋に一度測っておくだけでも、冬の朝にエンジンがかからなくなる心配はぐっと減ります。

この記事のアドバイザー
電山タケル
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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