履きこんで色がくすんできた革靴を、自分で蘇らせたい方向けに、扱いやすい補色クリームを靴修理店スタッフへリサーチで集めました。
そもそも補色クリームってどう違うの?
革靴用クリームと一口に言っても、油性、乳化性、補修専用の3タイプがあって、目的によって使うものが変わります。
補色クリームは色を入れて履きジワや擦り切れをなじませる役割で、乳化性ベースのものが家庭用として使いやすい仕上がり。普段履きの革靴をリフレッシュするだけなら、乳化性の補色クリームを月1回入れるルーティンで革の表情がぐっと若返ります。
靴修理店の職人へ取材したところ「色を全部隠すつもりではなく、履き込んで濃くなった部分をなじませる気持ちで塗ると失敗が少ない」と教わりました。

5商品を独自項目で並べた比較表
店頭ではスペックがどれも似て見えるので、実際に革靴を磨く立場で気になる項目を中心に並べました。
| 商品 | クリームタイプ | 初心者向き度 | 仕上がりの艶 | 傷の隠れやすさ |
|---|---|---|---|---|
| サフィール ビーズワックスファイン | 乳化性 | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ |
| M.モゥブレィ シュークリームジャー | 乳化性 | ★★★★★ | ★★★★★ | ★★★★☆ |
| ウッドフィールド 調色クリーム | 乳化性 | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
| SEISSO レザー補修クリーム | 補修専用 | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★★ |
| コロンブス カラーリペア | 補色専用 | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
補色クリームのおすすめランキング5選
第1位:サフィール ビーズワックスファインクリーム 革靴 補色 ツヤ出しシューケア

フランスの老舗ブランド、サフィール。ビーズワックスを配合した乳化性クリームで、革に栄養を与えながら色をなじませる定番アイテム。
古いクリームの上から重ね塗りしてもダマになりにくく、初めて補色クリームを使う方が選んでも仕上がりが安定します。香りも鼻にツンとくる薬品臭がなく、室内で磨いても気持ちよく作業できるのは嬉しい部分。
注意点として、海外発色なので「黒」「ダークブラウン」など濃色は本国基準で日本の革靴より濃く出ます。明るめの靴に合わせる際は、無色や1段階淡い色を選ぶと仕上がりが綺麗です。
ビーズワックス配合の乳化性で、栄養と補色を同時に。香り控えめ。
第2位:M.モゥブレィ シュークリームジャー 靴磨き 補色 ツヤ出しクリーム 50ml

日本の靴磨き界で愛用者が多いM.モゥブレィ。植物性ロウベースで、塗り込むと革にじんわり色が乗っていきます。
50mlのジャー入りで、毎日履く革靴1〜2足を3〜4年メンテナンスできるボリューム。色のラインナップが豊富なので、自分の革靴の色味を細かく合わせたい方には選ぶ楽しさがあります。
気になる点を挙げると、ジャー容器なので持ち運びには不向き。出張や旅先で使いたい方は別途小分けボトルを用意した方が便利です。

日本の靴磨き界で人気の50ml入り。色味のラインナップが豊富。
第3位:ウッドフィールド 調色できる靴クリーム 15g 全12色 乳化性 日本製

日本製の調色クリームで、全12色を組み合わせて自分の革靴に合った色を作れる珍しいタイプ。
市販の補色クリームでは色が合わなかった、というオーダーメイド靴やヴィンテージ革靴のオーナーから支持されています。15gとサイズは控えめですが、補色用途なら年単位で使える分量。
正直、初心者には調色のハードルが高めで、いきなり挑戦すると色が外れがち。革靴ケアに慣れてきた中級者以上の方が買うと、価値を感じやすい一品です。
12色を混ぜて自分の靴に合う色を作れる調色タイプ。日本製。
第4位:SEISSO レザー補修クリーム 革製品 キズ補修 12色入り

細かい12色のクリームがセットになった補修専用タイプ。革靴だけでなく、革ジャンや財布、車のレザーシートにも使える汎用性の高さがウリ。
補色というより「キズ埋め」寄りの粘度で、深い擦り傷をフラットにならしたい時に頼れます。説明書に色の混ぜ方サンプルが付いていて、調色の目安が分かりやすいのが親切。
マイナス面は、革靴の艶出しに使うと光沢が強すぎて不自然になることがある点。日常ケアではなく、傷ができた時のスポット補修用と割り切って使う方がうまくいきます。
12色入りで革製品全般に使える補修用。深い傷のスポット補修向け。
第5位:コロンブス カラーリペア ツヤ革靴専用補色クリーム 9g

国内シューケア老舗のコロンブスが手がける9g入りミニタイプ。1足ずつ専用色を持っておきたい方に向いた個包装サイズ。
9gと少なめの容量ですが、補色用途なら半年〜1年使い切るくらいのペース。値段も控えめで、初めて補色クリームを買う入り口にちょうど良いサイズ感です。
容器が小さいぶん、布に取り出して塗る時に布へクリームが残りやすく、人によってはやや使いづらく感じます。100均のクリームジャーへ詰め替えると作業しやすくなりました。
国内老舗の9gミニサイズ。お試しや色違いを揃えるのに便利。
初心者がつまずかない塗り方のコツ
補色クリームは「薄く何度も」が基本。一度に厚塗りすると色ムラの原因になるので、馬毛ブラシで薄く伸ばしながら2〜3回に分けて塗るのがおすすめ。
家庭でやる時の流れ
- 馬毛ブラシでホコリを払う
- 古いクリームを汚れ落としで除去
- 補色クリームを少量、布に取って薄く塗る
- 5分置いてから乾拭き
- 豚毛ブラシで光沢を整える
玄関先でのケアならこの工程で20分くらい。月1ペースで続けると、3年経った革靴も新品に近い表情を保てます。
あわせて揃えると差がつく道具
補色クリーム単体でも仕上がりますが、馬毛と豚毛のブラシ、シューキーパーをセットで揃えると革靴の寿命が伸びます。
●福田 光男革靴やシューケア用品を得意とする筆者。今回はビジネスシューズの修理職人と、靴磨き専門店スタッフへ取材し、家庭用に扱いやすい補色クリームを軸にリサーチしました。読者の革靴の悩みを汲み取って記事に反映しています。


