開放型モニターヘッドホンのおすすめ5選!【2026年4月】

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密閉型ヘッドホンでミックスしていた頃、どうしても低域がこもって聞こえて、何度やり直しても納得いかない時期がありました。 開放型モニターヘッドホンに変えた瞬間、音の分離感がまるで違って「今までの苦労は何だったんだ」と思ったのを覚えています。

密閉型から開放型に乗り換えて気づいたこと

開放型モニターヘッドホンは、イヤーカップの外側がメッシュ構造になっていて空気が抜けます。 そのおかげで音がこもらず、スピーカーで鳴らしているのに近い自然な音場が得られます。

開放型のメリットとデメリット
メリット:音場が広い、長時間つけても蒸れにくい、音の定位がつかみやすい
デメリット:音漏れする、外の騒音が入ってくる、電車やカフェでは使えない

正直、開放型は「自宅のデスクでじっくり音楽を聴く・作る」以外の用途にはあまり向いていません。 でもその一点に関しては密閉型を超える体験が得られるので、DTMやミキシングをやる人なら1台は持っておく価値があります。

こうへい
こうへい

密閉型と開放型を両方持っておいて、録音時は密閉型、ミキシング時は開放型と使い分けるのがプロの定番スタイルです。

開放型モニターヘッドホンのおすすめ5選

第1位:オーディオテクニカ ATH-R50x 開放型モニターヘッドホン

オーディオテクニカ ATH-R50x

オーディオテクニカのリファレンスモニター「Rシリーズ」の最新モデルです。 頭に載せた瞬間のフィット感が良くて、ヘッドバンドの圧迫感がほとんどありません。

音は非常にフラットで、低域から高域まで変な味付けがなく聞こえます。 ミキシング中にEQの微調整をするとき、変化がダイレクトに分かるので作業がサクサク進みます。

控えめに言って神です!! この価格帯でこの解像度は文句のつけようがありません。

ただ、インピーダンスが470Ωと高めなので、スマホやノートPCの直挿しだと音量が取りにくいです。 ヘッドホンアンプかオーディオインターフェースが別途必要になります。

第2位:ソニー MDR-MV1 背面開放型モニターヘッドホン

ソニー MDR-MV1

ソニーが本気で作ったスタジオモニターヘッドホンです。 空間オーディオ制作を意識した設計で、音の立体感や奥行きの表現が抜群です。

初めてかけたとき「音がヘッドホンの外から聞こえる」ような不思議な感覚があって、スピーカーリスニングに近い体験ができました。 装着感も軽くて、3時間くらい連続で作業しても耳が痛くなりません。

ただ、価格が4万円台なので予算的にはかなりの出費になります。 安い買い物ではないですが、ミキシングの精度を上げたい人には投資する価値があります。

あい
あい

空間オーディオの制作をしている人には特に刺さるモデルですが、普通のステレオミックスでも音場の広さは十分感じられます。

第3位:オーディオテクニカ ATH-AD500X 開放型ヘッドホン

オーディオテクニカ ATH-AD500X

1万円以下で買える開放型ヘッドホンとして長年人気のあるモデルです。 「ウイングサポート」というオーディオテクニカ独自のヘッドバンド構造で、頭頂部に圧力がかからず装着感がとても軽いです。

音は中高域がスッキリしていて、ボーカルやアコースティックギターの帯域が聞き取りやすいです。 DTM初心者が最初の1台として買うのにちょうどいい価格帯と音質です。

ぶっちゃけ、低域の量感は上位モデルに比べると物足りなくて、ベースラインの確認には少し不安が残ります。 でもこの値段でこの音場の広さは驚きです。

第4位:ゼンハイザー HD 660S2 開放型オーバーイヤーヘッドホン

ゼンハイザー HD 660S2

ゼンハイザーの名機HD 660Sの後継モデルです。 ドイツのメーカーらしい精密な音作りで、各楽器の音がくっきり分離して聞こえます。

ベルベットのようなイヤーパッドが気持ちよくて、長時間使っても蒸れにくいです。 インピーダンスが300Ωと高めですが、最近のオーディオインターフェースならだいたい鳴らせます。

価格が5万円を超えるので、DTMを始めたばかりの人にはオーバースペックかもしれません。 ある程度耳が育ってきて「もっと細かい音を聞き分けたい」と思い始めたタイミングで検討するのがいいです。

こうへい
こうへい

ゼンハイザーはリケーブルに対応しているので、ケーブルが断線しても交換できるのが長い目で見ると経済的です。 安いヘッドホンだとケーブルが切れたら終わりですから。

第5位:AKG K712 PRO-Y3 開放型モニターヘッドホン

AKG K712 PRO

AKGはオーストリアの老舗マイク・ヘッドホンメーカーで、K712 PROはスタジオの定番モデルとして世界中で使われています。 音場がとにかく広くて、オーケストラやジャズのミキシングに向いています。

装着感は少し独特で、イヤーカップが大きめなのに本体が軽いので、慣れると耳全体を包み込む感じが心地よいです。

正直、ポップスやEDMのミックスにはやや低域が弱い印象で、キックやベースの確認は密閉型ヘッドホンと併用した方がいいです。 でもクラシックや生楽器系の音源をミックスするなら、空間の広さは圧倒的な武器になります。

開放型モニターヘッドホンを選ぶときに確認したい3つの数字

インピーダンス、感度、再生周波数帯域の3つを見ておけば、機種選びで大きく外すことはありません。

インピーダンス(Ω)が高いほど音質は繊細になる傾向がありますが、鳴らすために大きな出力が必要です。 250Ω以上のモデルはヘッドホンアンプやオーディオインターフェースがほぼ必須と考えてください。 感度(dB/mW)は高いほど小さな入力で大きな音が出ます。

再生周波数帯域は5Hz〜40kHzくらいをカバーしているモデルなら、音楽制作用として十分な性能です。

開放型モニターヘッドホンが活躍するシーン

こんなシーンで使えます
DTMでのミキシング・マスタリング作業、リファレンス音源の確認、夜間の音楽鑑賞(スピーカーが使えない時間帯)、ポッドキャスト編集時の音声バランス確認

逆に向いていないのは、通勤電車や外出先での使用です。 音漏れが大きいので周りに迷惑をかけますし、外の騒音が入ってきて音楽に集中できません。

あい
あい

自宅で音楽を聴くだけでも開放型は気持ちいいですよ。 密閉型だと頭が疲れる人は、開放型に変えるだけで聴き疲れがかなり減ります。

開放型と一緒に持っておくと便利な周辺機器

開放型のインピーダンスが高いモデルを選んだ場合、ヘッドホンアンプは必須です。 1万円前後のDAC付きヘッドホンアンプがあれば、PCのイヤホンジャックから直接繋ぐよりも圧倒的にいい音で鳴らせます。

イヤーパッドは消耗品なので、交換用パッドが入手しやすいメーカーを選ぶのも長く使うコツです。 オーディオテクニカやゼンハイザーは純正の交換パッドが販売されているので安心です。

この記事を書いた人
●筆者:福田 光男
音楽機器やオーディオ製品を得意とするプロライター。 今回はヘッドホン専門店のスタッフやDTMユーザーへのリサーチをもとに、開放型モニターヘッドホンを比較しました。 読みやすさと正確な情報を心がけています。
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