水筒の洗い方|茶渋は重曹か酸素系漂白剤のつけ置きで落ちる

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毎日洗っているのに、水筒の内側だけ茶色くなっていく。原因は洗い方が雑なのではなく、茶渋がスポンジでは落ちない汚れだからです。

茶渋はこすらず、重曹か酸素系漂白剤のつけ置きで浮かせて落とします。ステンレスとプラスチックで使える薬剤が違うので、そこも分けて書きます。

読み終わったら、そのままフタとパッキンを外して、つけ置きを始められます。

水筒の茶渋が落ちない原因は「ポリフェノール」と「傷」

サーモス 真空断熱ケータイマグ 500ml

茶渋の正体は、お茶に含まれるポリフェノールです。ポリフェノールが水のミネラル分と結びついて内側に固まるため、食器用洗剤とスポンジでは落ちません。

緑茶、紅茶、コーヒー、麦茶のどれでも付きます。色が濃い飲み物ほど早く付きますが、麦茶でも毎日使っていれば内側がうっすら茶色くなります。

もう1つの原因は、内側の細かい傷です。たわしやクレンザーでこすった跡に茶渋が入り込むと、次からは落ちにくくなります。

だから、茶渋が付いたときにこすってはいけません。こすると今回は落ちても、次は前より早く付いて、前より落ちにくくなります。

茶渋は見た目だけの問題ではありません。茶渋が残った内側は水分もたまりやすく、雑菌が増える場所になります。衛生面の問題として落としておきましょう。

水筒の茶渋の落とし方は重曹か酸素系漂白剤のつけ置き

象印 ステンレスマグ 500ml

落とし方は2つあります。軽い茶渋なら重曹、重曹で落ちない茶渋なら酸素系漂白剤で、どちらもぬるま湯500mlに小さじ1を溶かして30分つけ置きします。まず重曹で試して、残ったら酸素系漂白剤に進む順番です。

軽い茶渋は重曹を溶かして30分

手順は次のとおりです。

  1. フタ、飲み口、パッキンをすべて外す
  2. 本体に40〜50℃のぬるま湯を8分目まで入れる
  3. 重曹を小さじ1(500mlあたり)入れて、軽く揺すって溶かす
  4. フタをせずに30分置く
  5. お湯を捨てて、柔らかいスポンジで内側をなでる
  6. 重曹が残らないよう、水で3回以上すすぐ

重曹はお湯に溶かしてから使います。粉のまま振りかけてこすると、重曹の粒が研磨剤になって内側に傷を付けます。

そんなに待てない、と感じますよね。30分が長いなら、夕食の片づけの前に始めておいて、片づけが終わったらすすぐ流れにすると待ち時間が気になりません。

落ちない茶渋は酸素系漂白剤で30分

重曹で薄くならなかった茶渋は、酸素系漂白剤に切り替えます。サーモスの公式の案内では、ぬるま湯500mlに酸素系漂白剤3gを溶かして約30分置き、スポンジで汚れを落としてからよくすすぐ方法が説明されています。

酸素系漂白剤は、粉末のものなら「過炭酸ナトリウム」と書かれた商品です。オキシクリーンのような商品名で売られているものも同じ成分です。

温度は40〜50℃がよく効きます。熱湯を使うと反応が一気に進んで泡が出すぎるので、お風呂より少し熱いくらいのお湯にとどめてください。

つけ置き中はフタをしないでください。酸素系漂白剤は泡(酸素)を出しながら汚れを落とすため、フタを閉めると中の圧力が上がって、フタが飛んだり本体が変形したりする危険があります。

すすぎは念入りにしてください。薬剤が内側に残ると、ステンレスではサビの原因になります。においが残るときは、もう一度水を入れて振ってから捨てます。

汚れの色で薬剤を決める|茶色は重曹、白はクエン酸、赤い点は酢

水筒の内側の汚れは、茶渋だけではありません。茶色なら茶渋で重曹か酸素系漂白剤、白いザラザラなら水あかでクエン酸、赤い点なら「もらいサビ」で薄めた酢と、色で薬剤を分けます。ここを間違えると、何度つけ置きしても落ちません。

茶渋にはクエン酸よりも、重曹や酸素系漂白剤のほうが効きます。逆に、白い水あかはクエン酸でないと取れず、重曹をいくら入れても薄くなりません。

クエン酸を使うときは、ぬるま湯500mlにクエン酸小さじ1を溶かし、30分から3時間置きます。水あかが厚いときほど長く置きます。

赤い点は、水道水に含まれる鉄分が内側に付いた「もらいサビ」です。ステンレス自体がさびたわけではないので、薄めた食酢を入れて30分ほど置くと落ちます。

茶色と白が両方あるときは、先に重曹、すすいでからクエン酸の順で2回に分けます。重曹とクエン酸を同時に入れると、中和して泡が出るだけでどちらの汚れも落ちません。

茶色は重曹か酸素系漂白剤、白はクエン酸、赤い点は薄めた酢。2種類の汚れがあるときは、1種類ずつ順番に落とします。

ステンレスとプラスチックで洗い方が違う

同じ茶渋でも、水筒の素材で使ってよい薬剤が変わります。ステンレスには塩素系漂白剤を使わず、プラスチックには塩素系漂白剤を使ってよい、というのがいちばん大きな違いです。

ステンレス製は塩素系漂白剤と熱湯を避ける

ステンレスの保温水筒は、内側に薄い加工がしてあります。塩素系漂白剤を入れると、その加工が傷んでサビや保温不良の原因になると、サーモスの公式の案内にも書かれています。

もう1つ、本体ごとお湯につけるのもやめてください。本体の外側と内側の間は真空になっていて、外から熱を加えると保温性能が落ちることがあります。つけ置きは、内側にお湯を入れる形だけにします。

熱湯を入れての煮沸消毒や、食洗機も避けます。熱で内側の加工やパッキンが傷むためです。食洗機に対応していると書かれた水筒だけ、フタなどの部品に限って使えます。

プラスチック製は塩素系漂白剤の泡で5分

プラスチックの水筒なら、台所用の塩素系漂白剤が使えます。泡タイプを内側に吹きかけて5分置き、水でよくすすぐだけで茶渋が落ちます。

ただし、外側の印刷やコーティングには吹きかけないでください。色がはがれることがあります。

耐熱温度も見ておきます。プラスチックは製品ごとに耐熱温度が違い、それより熱いお湯を入れると変形します。本体の底やパッケージに耐熱温度が書いてあるので、そこを見てから始めてください。

パッキンとフタの茶渋は外して30分つけ置き

タイガー 真空断熱ボトル 500ml

本体をきれいにしても、パッキンが茶色いままだと飲み口の色とにおいが残ります。パッキンとフタは本体から外し、ボウルにぬるま湯と重曹(または酸素系漂白剤)を溶かして30分つける、と本体と別に扱います。

パッキンは、フタの溝に入っているゴムの輪です。爪の先で引っかけると外れます。硬くて外れないときは、つまようじの太いほうを溝に差し込んで持ち上げてください。

フタの内側の溝は、細いブラシで洗います。溝に入った茶渋は、つけ置きだけでは取れないことが多いので、つけ置き後に溝をなぞります。

ここでよく聞かれるのが「パッキンの黒い点は茶渋ですか」という質問です。黒い点は茶渋ではなく黒カビで、重曹では落ちにくいです。酸素系漂白剤のつけ置きで薄くなりますが、ゴムの中まで入ったカビは落ちないので、そのときはパッキンだけ買い替えます。

パッキンはメーカーの公式サイトや販売店で、型番ごとに部品として売られています。本体を買い替えるより安く済みます。

洗ったパッキンは、完全に乾いてからフタに戻してください。水分が残ったまま組み立てると、溝にたまった水がカビとにおいの原因になります。

茶渋をためない毎日の洗い方は「その日のうちに洗って乾かす」

茶渋を落とす回数を減らすには、毎日の洗い方を少し変えるだけで足ります。飲み終わったその日のうちにフタとパッキンを外して洗い、逆さにして完全に乾かす、これだけで茶渋の付き方が目に見えて遅くなります。

手順は次のとおりです。

  1. 帰ったらすぐ、残った飲み物を捨てる
  2. フタ、飲み口、パッキンを外す
  3. 食器用洗剤を付けた柔らかいボトルブラシで、本体の内側を洗う
  4. フタとパッキンはスポンジで洗う
  5. ぬるま湯ですすぐ(水より水切れがよく、早く乾く)
  6. 本体は逆さに、部品はばらしたまま、一晩乾かす

茶渋は、お茶が内側に残っている時間が長いほど付きやすくなります。翌朝まで放置した水筒は、その日のうちに洗った水筒より、はっきり早く茶色くなります。

洗うのが夜遅くなる日は、飲み終わった時点で水だけ入れて振って捨てておきます。それだけでも、内側に残るお茶の量が減ります。

そのうえで、週に1回は重曹のつけ置きをしておくと、酸素系漂白剤を使う回数がほとんど無くなります。毎日洗う、週1で重曹、落ちなければ酸素系、の3段階で続けるやり方です。

毎日:分解して洗い、逆さにして乾かす。週1回:重曹500mlに小さじ1で30分。落ちないとき:酸素系漂白剤で30分。

まずやることは、分解して重曹500mlに30分

やることを1つに絞ると、帰ってすぐにフタとパッキンを外して、重曹のつけ置きをすることです。ぬるま湯500mlに重曹小さじ1、フタをせずに30分、そのあと3回すすいで一晩乾かせば、たいていの茶渋は薄くなります。

それでも残る茶渋は、次の日に酸素系漂白剤で同じことをします。2回やって落ちない茶渋は、傷に入り込んだものなので、それ以上こすらず、次から毎日その日のうちに洗う習慣に切り替えてください。

ステンレスに塩素系漂白剤、粉のままの重曹、たわしでのこすり洗い、この3つだけは避けてください。茶渋は落ちても水筒が傷み、次の茶渋が前より早く付きます。

この記事のアドバイザー
電山タケル
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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