スーツケースのキャスターが割れた、ガタガタ鳴るようになった。裏を見たら「HINOMOTO」の文字があって、どこで部品を買えばいいのか分からず止まっている人は多いです。HINOMOTOのキャスターは、部品の頼み先さえ分かれば自分で交換できるものがほとんどです。この記事の内容どおりに進めれば、読み終わったらすぐ交換用キャスターの手配に進めます。
HINOMOTOはスーツケース用キャスターを作る日本のメーカー
HINOMOTOは、東京に本社がある日乃本錠前(ひのもとじょうまえ)というメーカーのブランドです。
スーツケース本体ではなく、キャスターや錠前などの部品を作って、スーツケースのブランドに納めている会社です。
そのため、国内外のいろいろなブランドのスーツケースに、同じHINOMOTOのキャスターが付いています。
自分のスーツケースのキャスターがHINOMOTO製かどうかは、キャスターの付け根の部品(ハウジング)を見れば分かります。
多くは、ハウジングの側面や裏に「HINOMOTO」の文字と型番が刻まれています。
型番は「HLW」などのアルファベットと数字の組み合わせで、交換用キャスターを探すときにいちばん役に立つ情報です。
HINOMOTOのキャスター部品はスーツケースのブランドに頼む
ここが一番つまずきやすいところです。
日乃本錠前は会社向けに部品を売る会社で、個人への直接販売と修理の受付はしていません。
キャスターメーカーに直接問い合わせても、部品は買えないので気をつけてください。
交換用キャスターの頼み先は、次の3つです。
- スーツケースのブランドの問い合わせ窓口(購入時の保証書やタグに書いてあります)
- スーツケースを買った販売店
- スーツケースの修理業者
ブランドによっては、交換用のスペアキャスターを自社の通販で売っています。
最初からスペアキャスターが1個付いてきて、付属の六角レンチで付け替えられるスーツケースもあります。
まずは保証書とブランドの通販ページを見て、同じ型のスペアキャスターがないか確かめるのが一番早い方法です。
ブランドがもう部品を扱っていない場合は、HINOMOTOの型番が分かれば、修理業者や部品の通販で同じ型を探せます。
スーツケースの交換用キャスターを買う前に確かめる4項目
交換用キャスターは、見た目が似ていても付かないことがあります。
注文する前に「型番」「タイヤの直径」「付ける位置」「ストッパーの有無」の4つを確かめましょう。
キャスターの型番はハウジングの刻印で確かめる
HINOMOTOのキャスターは、型番が同じならネジ穴の位置も同じです。
刻印の型番と、交換用キャスターの型番が一致しているかを最初に見ます。
タイヤの直径は定規で端から端まで測る
スーツケースのタイヤは、直径50mmや55mmのものが多いです。
ハウジングの大きさが同じでも、タイヤの直径が違うとスーツケースの高さが変わり、まっすぐ立たなくなります。
HINOMOTOのキャスターは付ける位置で形が違うことがある
HINOMOTOのキャスターには、「左前と右後ろ用」「右前と左後ろ用」のように、付ける位置で分けて売られているものがあります。
ストッパー付きのキャスターは、ロックのレバーの向きが位置ごとに決まっているためです。
交換するキャスターがスーツケースのどの角に付いているかを、注文の前にメモしておくと間違えません。
ストッパー付きかどうかで交換用キャスターの型が変わる
足で踏んでタイヤを止めるストッパーが付いたキャスターは、ストッパーのないキャスターと型が別です。
4つのうち2つだけにストッパーが付いているスーツケースも多いので、壊れたキャスターに付いているかどうかを確かめてください。
スーツケースのキャスター交換の手順はネジ留めなら5つ
HINOMOTOのキャスターの多くは、ハウジングごとネジで留めてあります。
ネジ留めのキャスターなら、ドライバーか六角レンチ1本で交換できます。
ハウジングごと交換するときの手順
- 手順1:スーツケースの中身を全部出し、キャスターを上にして床に寝かせる
- 手順2:内装のファスナーやマジックテープを開けて、キャスターの裏のネジを出す
- 手順3:ネジを外し、古いキャスターをハウジングごと取る
- 手順4:新しいキャスターを同じ向きで当て、ネジを対角線の順に少しずつ締める
- 手順5:床に立てて転がし、まっすぐ進むか、ストッパーが効くかを確かめる
ネジは1本ずつ最後まで締めず、全部を軽く留めてから対角線の順に締めると、ハウジングが斜めに付きません。
外したネジは、新しいキャスターに付いてこない場合があります。
小皿に入れて、なくさないようにしておきましょう。
タイヤだけを交換するときは車軸を切る
ハウジングは無事で、タイヤのゴムだけがすり減っている場合は、タイヤだけを交換する方法もあります。
この場合は、古いタイヤを通している車軸を金ノコで切って外し、新しい車軸とタイヤを通してナットで留めます。
金ノコを使うので、軍手と保護メガネを着けてやってください。
車軸を切るのは慣れていないと時間がかかるので、初めての人はハウジングごとの交換のほうが早く終わります。
自分でキャスター交換しないほうがいいスーツケース
次の3つに当てはまるスーツケースは、自分でキャスター交換をせず、ブランドか修理業者に頼みましょう。
- 手元のスイッチでキャスターを止めるブレーキ付きなど、キャスターが持ち手の部品とつながっているもの
- キャスターがネジではなく、リベット(かしめ)で留めてあるもの
- メーカーの保証期間内のもの
HINOMOTOには、持ち手のスイッチでキャスターをロックする仕組みのキャスターもあります。
こうした仕組みのスーツケースは中の部品が多く、無理に分解すると元に戻せなくなることがあります。
保証期間内なら、自分で交換すると保証が受けられなくなる場合があるので、先にブランドに問い合わせてください。
HINOMOTOのキャスターを交換したあとに長く使う手入れ
交換したキャスターも、使い方しだいで傷み方が変わります。
旅行から帰ったら、タイヤに巻き付いた髪の毛や糸を取っておくだけで、ガタつきや異音が出にくくなります。
髪の毛は、車軸のすき間に巻き付くとタイヤが回りにくくなり、ゴムが片減りする原因になります。
ピンセットや先の細いはさみで取ると、すぐに終わります。
HINOMOTOのキャスターの中には、外して丸洗いできるものもあります。
雨の日に使ったあとは、砂を流してから乾かしておきましょう。
段差や階段では、キャスターを転がさずにスーツケースを持ち上げるとハウジングの割れを防げます。
スーツケースのキャスターが壊れたら最初に刻印と保証書を見る
最後に、キャスターが壊れたときにやることを順番に並べておきます。
- 壊れたキャスターのハウジングを見て、HINOMOTOの刻印と型番を写真に撮る
- どの角のキャスターか、ストッパーがあるかをメモする
- 保証書を見て、保証期間内ならブランドに問い合わせる
- 保証が切れていれば、ブランドの通販でスペアキャスターを探す
- 見つからなければ、型番で修理業者や部品の通販を探す
スーツケースのキャスター交換は、型番と位置さえ合っていれば、工具1本で自分でできる作業です。
本体がまだ使えるなら、キャスターだけ替えてもう何回か旅行に使いましょう。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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