ネットでドライブレコーダーを買ったものの、取り付けをお店に頼むか自分でやるかで迷っている。そんな人は多いです。
ドライブレコーダーの取り付けは、決まりを3つ守れば自分でもできます。付ける位置、電源の取り方、配線の通し方の3つです。
ここでは、自分で取り付けるときの位置の決まりと電源の選び方、配線を隠す手順、付けたあとに確かめることを順に紹介します。
ドライブレコーダー取り付けは自分でできる 初めてなら1〜3時間
シガーソケットから電源を取る前方1カメラのドライブレコーダーなら、初めての人でも自分で取り付けられます。
かかる時間の目安は次のとおりです。
- 前方だけの1カメラでシガーソケットにつなぐ場合は30分前後
- ヒューズボックスから電源を取る場合は30分から1時間
- 前後2カメラの場合は1時間から1時間半
これは慣れた人の目安です。配線をきれいに隠したい場合や、内装のカバーを外すのが初めての場合は、半日ほど見ておくと焦らずに済みます。
自分で作業するときは、明るい昼間に平らな場所でやりましょう。夕方から始めると、足元の配線が見えなくなって手が止まります。
自分で付けるドライブレコーダーの位置は上から20%以内
フロントガラスに付けるときは、ガラスの上から20%以内の範囲か、ルームミラーの裏に隠れる場所に付けます。
フロントガラスに何かを付けてよい場所は、国の保安基準で決められています。ドライブレコーダーもこの決まりに入ります。
自分で付けてよい場所はフロントガラスの3か所
- ガラスの上の縁から、ガラスの縦の長さの20%以内
- ガラスの下の縁から150mm以内
- 運転席から見て、ルームミラーの裏に隠れる範囲
ガラスの縦が80cmなら、上から16cmまでが範囲です。メジャーで測って、マスキングテープで印を付けておくと迷いません。
ドライブレコーダー取り付けで多くの人が選ぶのは、ルームミラーの裏の助手席側です。運転席から見えにくく、ミラーを動かしたときにも本体に当たりません。
ワイパーの拭く範囲と安全装置のカメラは避ける
ドライブレコーダーのレンズは、ワイパーが拭く範囲の内側に向けます。
ワイパーの外に付けると、雨の日にレンズの前の水滴が拭かれず、映像がにじんで何も読めなくなります。
自動ブレーキなどの安全装置が付いた車は、ルームミラーの前にセンサーのカメラがあります。この前をふさぐと安全装置が正しく動かなくなるので、カメラの周りから離して付けましょう。
フロントガラスの縁にある黒い点々の部分も避けます。ここは両面テープが付きにくく、走っている途中で本体が落ちることがあります。
自分で取り付けるなら電源はシガーソケットが簡単
初めて自分で取り付けるなら、シガーソケットに挿すだけの電源がおすすめです。
ドライブレコーダーの電源の取り方は、主に次の2通りです。
| 電源の取り方 | 作業のしやすさ | 向いている人 |
|---|---|---|
| シガーソケットやUSB | 挿すだけ | 初めて取り付ける人 |
| ヒューズボックス | テスターで調べる作業がいる | ソケットを空けたい人や駐車中も録画したい人 |
シガーソケットは挿すだけで終わる
シガーソケットにつなぐ方法は、配線を加工しないので車を傷めません。自分で初めてやる人でも迷う場面がほとんどありません。エンジンを切れば電源も切れるので、バッテリーが上がる心配もありません。
その代わり、シガーソケットがふさがるので、スマホの充電と同時に使えなくなります。この場合は、ソケットを2つに分けるものを使うと解決します。
ヒューズボックスから取るときはテスターで向きを調べる
ヒューズボックスから取るときは、もとのヒューズを電源取り出し用のヒューズに差し替えて、そこから線を出します。
差し込むヒューズには向きがあります。もとのヒューズを抜いた差し込み口に検電テスターを当てて、光るほうがバッテリー側です。分岐した線が出ている側を、そちらに合わせて差し込みます。
駐車中も録画したい場合は、エンジンを切っても電気が流れる常時電源につなぎます。バッテリーが上がりやすくなるので、電圧が下がったら自動で止まる機能があるドライブレコーダーを選ぶと安心です。
ドライブレコーダー取り付けを自分でやる手順
取り付けは、仮置きで位置を決めてから配線を通し、最後にガラスへ貼る順にすると、やり直しが減ります。
前のカメラを自分で付ける手順
- 本体にmicroSDカードを入れ、ブラケットを組み立てる
- 電源をつないで、エンジンをかけ、画面が付くか確かめる
- 本体を手で当てて、画面を見ながら付ける位置を決める
- ガラスの貼る場所をクリーナーで拭き、油分を取る
- 天井の縁の隙間にケーブルを押し込みながら、助手席側へ通す
- 助手席側のピラーに沿わせて、ダッシュボードの横まで下ろす
- ダッシュボードの下を通して、シガーソケットかヒューズボックスまで届かせる
- 余ったケーブルを束ねて、足元に当たらない場所に固定する
- 本体をガラスに貼り、両面テープを30秒ほど強く押さえる
ドライブレコーダー取り付けで使う両面テープは、一度貼ると貼り直しがききません。先に配線を通しておくのは、ケーブルの長さが足りずに本体の位置を変えたくなったときのためです。
冬の寒い日は、両面テープが付きにくくなります。エアコンでガラスを温めてから貼りましょう。
後ろのカメラも自分で付けるときの配線
前後2カメラの場合は、後ろのカメラから前の本体までケーブルをつなぎます。
後ろのカメラはリアガラスの上のほうに付けて、ケーブルを天井の縁の隙間に押し込みながら前まで運びます。
ハッチバックやミニバンでは、リアゲートと車体の間を蛇腹のゴム管がつないでいます。この中にケーブルを通すと、ゲートを開け閉めしても線が挟まれません。通しにくいときは、細いワイヤーを先に入れて引っ張ると通ります。
ピラーにエアバッグがある車はカバーを外さずに配線する
ピラーにカーテンエアバッグが入っている車は、ピラーのカバーを外さず、ドアの縁のゴムの中にケーブルを押し込んで通します。
ドライブレコーダー取り付けでいちばん気をつけたいのがピラーです。ピラーとは、フロントガラスの横にある柱のことです。ここに「SRS AIRBAG」の表示があれば、中にカーテンエアバッグが入っています。
エアバッグの前にケーブルを通すと、ふくらむときにケーブルが邪魔をして、正しく開かなくなるおそれがあります。
ドアを開けたときに見える縁のゴムは、手で引っ張れば外れます。その内側にケーブルを入れて、ゴムを元に戻せば外からは見えません。
ケーブルを留めるときは、エアバッグの開く場所を避けて、テープや配線を留める小さなクリップで固定しましょう。
ドライブレコーダー取り付けのあとは録画とノイズを確かめる
取り付けが終わったら、近所を10分ほど走って、録画が残っているかとテレビやラジオに雑音が出ていないかを確かめます。
自分で付けたときほど、ここを飛ばさないでください。いざ事故のときに何も映っていなかった、ということが起こります。
録画した映像を見て向きを直す
- 本体の画面かスマホのアプリで、いま撮った映像を再生する
- 映像の下に、ボンネットの先が少し映っているかを見る
- 空が画面の半分を超えていれば、レンズを少し下に向ける
- 前の車のナンバーが読めるかを、信号待ちの映像で確かめる
空が多く映っていると、明るさがそちらに合わせられて、道路が暗く映ります。ボンネットが少し入る角度にすると、道路がはっきり映ります。
microSDカードは本体でフォーマットする
microSDカードは、取り付けたドライブレコーダー本体でフォーマットしてから使いましょう。パソコンで初期化したカードでは、録画が止まることがあります。
メーカーの多くは、月に1回ほどのフォーマットをすすめています。カードは消耗品なので、録画のエラーが出たら新しいものに替えます。
テレビやラジオに雑音が出たら配線を離す
ドライブレコーダーの電気の雑音で、カーナビのテレビが映らなくなったり、ラジオに雑音が入ったりすることがあります。
フロントガラスにテレビのアンテナが貼ってある車では、ドライブレコーダーのケーブルをアンテナから離して通し直しましょう。それでも直らないときは、ノイズ対策をしたと書かれた機種かどうかを、メーカーのページで確かめてみてください。
自分で取り付けずにお店に頼んだほうがいい車
次に当てはまる車は、自分で取り付けずにディーラーやカー用品店に頼むのがおすすめです。
- サイドエアバッグや運転支援のカメラが付いていて、取扱説明書に取り付けの注意が書かれている車
- アイドリングストップ用のバッテリーや、ハイブリッド車の電装に手を入れる必要がある車
- 輸入車で、内装のカバーの外し方が分からない車
- 駐車監視のために常時電源から取りたいが、ヒューズの場所が分からない車
ドライブレコーダーのメーカーも、取り付けの説明書の中で、エアバッグや運転支援の装置が付いた車は販売店に相談するよう案内しています。
間違えた配線は、安全装置の誤作動につながります。少しでも迷ったら、そこで手を止めてお店に相談しましょう。
前のカメラだけを自分で付けて、ヒューズボックスからの電源だけをお店に頼む、という分け方もできます。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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