ハンドルカバーを買ってきて、いざ付けようとしたら硬くて半分から先が入らない。そこで力まかせに引っ張って、指を痛めたり、つなぎ目がずれたまま終わったりする人が多いです。
原因は力不足ではなく、付け始める場所と順番、それにカバーの温度です。ハンドルロックからつなぎ目の合わせ方、左右交互にはめる流れ、硬いときの温め方まで、1人でできる形で書いていきます。
ハンドルカバーの付け方が簡単なのははめ込み式?編み込み式?
ハンドルカバーには、ハンドルにかぶせてはめ込むタイプと、革をハンドルに巻いて糸で縫う編み込みタイプの2種類があります。道具なしで、その日のうちに付け終わるのは、はめ込み式のほうです。
編み込み式は、付属の針と糸で内側を一周縫っていきます。縫い込む場所の約4倍の長さに糸を切り、同じ穴に3重に通して玉止めをしてから縫い始める作業なので、初めての人はそれなりに時間がかかります。
ただ、編み込み式はずれにくいように、きつめのサイズになっています。「付けた後に回るのが心配」という人は、手間はかかっても編み込み式を選んだほうが安心です。この先は、はめ込み式の付け方を中心に進めます。
付ける前に用意することは?ハンドルロックとクラクション対策
カバーを袋から出す前に、車の側でやっておくことが2つあります。ハンドルが動かないようにロックすることと、作業中にクラクションが鳴らないようにしておくことです。
この2つを飛ばすと、力を入れた瞬間にハンドルが回って手を滑らせたり、住宅街でクラクションを鳴らしてしまったりします。どちらも数分で終わるので、先にすませておきましょう。
ハンドルロックは鍵を抜いてハンドルを回すだけ
シフトをPに入れてサイドブレーキを引き、エンジンを止めます。そのままハンドルを左右どちらかに回すと、カチッと音がしてハンドルが動かなくなります。これがハンドルロックです。
ロックがかかる前にもう1つ。エンジンがかかっているうちにハンドルを180度回しておくと、本来の真下の部分が上に来ます。この向きで止めてロックすると、つなぎ目を上から合わせられるので作業がやりやすくなります。
クラクション対策はバッテリーのマイナス端子を外す
カバーを押し込むときは、ハンドルの中央に体重がかかります。中央はクラクションのボタンなので、誤って鳴らさないように、バッテリーのマイナス端子を外しておく方法があります。
マイナス端子は、赤いカバーが付いていないほうです。10mmのスパナでナットを反時計回りにゆるめて外します。ただし、端子を外すと時計やオーディオの設定が消える車があります。
どこから付け始める?つなぎ目を真下に合わせて左右交互
付け始める場所は、カバーのつなぎ目です。つなぎ目をハンドルの真下の位置に合わせてかぶせ、そこから右、左、右、左と交互に少しずつはめていくのが基本の順番です。
つなぎ目は縫い目や継ぎ目になっている部分で、カバーの中心の目印になります。ここを最初に決めておかないと、最後にカバーが片方に寄って、ヨレやシワが出ます。
- ステップ1 Pとサイドブレーキを確認し、ハンドルを180度回してからエンジンを止め、ロックをかける
- ステップ2 カバーのつなぎ目を、上に来ているハンドルの部分(本来の真下)に合わせてかぶせる
- ステップ3 つなぎ目から右、左、右、左と交互に、5cmずつくらい少しずつはめていく
- ステップ4 半分を過ぎたら、カバーを外側に引っ張りながら体重をかけ、手のひらで内側からはめ込む
- ステップ5 最後に残った部分は、両手でカバーの裏側をハンドルに回り込ませるように押し込む
- ステップ6 ヨレやシワを手でならし、つなぎ目が真下にあるか見て、ハンドルを強めに回してずれないか確かめる
ステップ3で大事なのは、片側だけを一気に進めないことです。右を5cm、左を5cmと交互に進めると、カバーの伸びが左右で同じになって、最後の部分が入りやすくなります。
ステップ4からは手のひらを使います。指先で引っ張ると爪をはさんだり指を痛めたりするので、爪が長い人は特に手のひらの付け根で押し込むようにしてください。
硬くて入らないときはどうする?温めるか水を少しつける
半分まで入ったのに、そこから先がどうしても入らない。これがいちばん多い失敗です。原因はカバーの硬さなので、温めて柔らかくするか、ハンドル側に少量の水をつけて滑りをよくすると入ります。
特に冬や朝の冷えた車内では、ゴムや合皮が縮んで硬くなっています。気温が低いほど入らないので、日中の暖かい時間に付けるだけでも違います。
ドライヤーかホットタオルで温める
ドライヤーは、カバー全体にまんべんなく当てます。熱で変形しないように、少し離して低めの温度から始めてください。カバーが手で曲げやすくなったら、すぐにステップ3から再開します。
ドライヤーが使えない駐車場なら、ホットタオルです。濡らして絞ったタオルを電子レンジで温め、カバーに数分かぶせておきます。エアコンで車内を暖めておくのも同じ効果があります。
水は少しだけOKで油は使わない
スプレーボトルで、ハンドル側に少量の水を吹きかけると、カバーが滑って入りやすくなります。付け終わったら、乾くまでカバーを触らずに置いておきましょう。
油やクリームは使わないでください。摩擦が減ってカバーだけが回るようになり、カーブでハンドルを切れなくなる危険があります。革のカバーは水でシミになることがあるので、目立たない裏側で試してからにしてください。
両面テープで仮止めして2人で付ける
1人でどうしても入らないときは、両面テープで上下左右の4か所を仮止めしてから進めると、はめた部分が戻らなくなります。粘着力が強すぎないものを選び、跡が心配ならマスキングテープを先に貼ってからにしましょう。
家族や友人がいるなら、1人がカバーを外側に引っ張り、もう1人がハンドルに押し込む形が早いです。無理な力は破損のもとなので、2人でも少しずつ進めてください。
- 温める(ドライヤーは離して低温から、またはホットタオル)
- 水を少量つける(油とクリームは禁止)
- 両面テープで4か所を仮止めする
- 2人で引っ張る役と押す役に分かれる
- 焦らず5cmずつ、左右交互に進める
付けた後に確認することは?強めに回してずれないか
はまったら終わり、ではありません。走り出す前に、ハンドルを両手で強めに回して、カバーだけが動かないことを確かめてください。
手のひらで押さえながら左右に回して、カバーがハンドルの上で空回りするようなら、サイズが大きいか、水が乾いていません。乾いてからもう一度確かめて、それでも回るなら付けたまま走らないでください。
あわせて見るのは、つなぎ目が真下に戻っているか、輪の内側にカバーの端が浮いていないか、ヨレが残っていないかの3つです。浮いている端は、手のひらで内側からもう一度押し込みます。
付けた翌日と1週間後にも、同じように回して確かめておくと安心です。気温が上がってカバーが伸びると、最初はきつかったものがゆるむことがあります。
サイズが合わないと感じたら?直径の測り方と付けられないハンドル
温めても水を使っても入らない、逆に付いたのに回ってしまう。この場合はサイズが合っていないので、ハンドルの直径を測り直して、商品ページの対応範囲と照らし合わせてください。
測り方は、メジャーの0cmをハンドルの外側の端に当て、中心を通るようにして反対側の外側の端まで伸ばします。いちばん長くなったところの数値が直径です。
ハンドルカバーはS、M、Lの3サイズが中心ですが、対応する直径の範囲はメーカーごとに違います。同じ車でも年式やグレードで直径が変わることがあるので、車種名だけで決めずに、必ず自分の車を測ってから買いましょう。
本革ハンドルとD型ハンドルには付けられない
もともと本革が巻いてあるハンドルは、カバーをかぶせると革の表面を傷めることがあり、多くのメーカーが非対応にしています。下が平らなD型や楕円のハンドルも、丸いカバーは形が合わないので付けられません。
この2つに当てはまる車は、はめ込み式ではなく、ハンドルの形に合わせて作られた専用品か編み込み式を探してください。
ハンドルカバーの付け方は温めて少しずつが簡単
付け方を振り返ると、やることは決まっています。ハンドルをロックし、つなぎ目を真下に合わせ、左右交互に5cmずつはめて、最後は手のひらで内側から押し込む。硬ければ温めるか水を少しつける。これだけです。
油を使わないことと、付けた後に強めに回して確かめること。この2つだけは、安全に関わるので忘れないでください。
サイズが合っていれば、初めての人でも10分あれば付け終わります。入らないと感じたら力ではなく温度と順番を見直す、と覚えておけば大丈夫です。
元々は充電式のポータブル電源や電動工具分野の専門アドバイザー。現在はキッチン家電や生活家電、カー用品まで幅広く担当しています。「毎日使うものほど、扱いやすさで選ぶ」が持論。
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